世の中には生きるのが怖いや死ぬのが怖いという人もいるもの。生きるのが怖いのは不安の裏返しで、仕事や進学に結婚など、人生の分岐点で感じることが多くあります。
結婚したいと思っている人の胸の内には、孤独死はしたくないなという恐怖を抱えている場合もあるなど。
なぜ自分の人生を生きるのが怖くなってしまうのかというと、心理学的に見ると現状維持バイアス、そんな理論があります。
人間は現状からの変化を恐れる動物で、良きにつけ悪しきにつけ現状維持を願望する傾向があります。
これは、新たなチャレンジを考えた際、同時に沸き起こるのは失敗することに対しての恐れで、そんなところから来ているもの。
現状維持は先が見えているという点では安心でき、変化への不安から遠ざかります。
生きるのが怖いのはなぜかというと、変化への混乱から。
ここでは、理由を詳しく知ること、生きるのが怖いという気持ちを乗り越える方法を紹介しています。
生きるのが怖いのは不安感から、病気以外にもある懸念される理由など
| 1.孤独死などが多い傾向も指摘され、一人ぼっちなどの不安
未来に希望をもてないということ。生きるのが怖い中学生や高校生など、若いうちから将来に対して希望が持てないとと言うことがあります。
そんな中で大人になっても、独身で結婚できるかどうかも判らないことや、この先歳をとった自分を思い浮かべ怖くなるもの。
最近は孤独死などが多い傾向も指摘されており、一人ぼっちなどの不安も増しています。
| 2.自覚するところがなければ、落ち込んでしまいがちになる
自分自身にに自信がないということ。本質的に自らに自信がなければ、仕事が成功できない気がしたり、失敗する不安に駆られるもの。
自身がないと現在の状況に不満があっても、それを改善させるような勇気が出ないかも知れません。
当然問題があれば改めれば良いものの、自覚するところがなければ、どうしても落ち込んでしまいがちに。
| 3.評価が悪いといって、こちらに害があるとは限りません
周りの目を気にし過ぎているということ。周囲から自身がどう見られているかと考えると、どうしても生きるのが怖くなってしまうもの。
周囲の評価が気になってしまい、自分自身に自信を持つことができないかも知れません。
右から左に聞き流すわけにもいきませんが、評価が悪いといってこちらに害があるとは限りません。自分らしさを出すことが大切。
| 4.人間関係が上手くいかない場合、生きるのが怖いと感じる
対人関係に対して、恐怖心を持っているということ。人間関係が上手くいかない場合、生きるのが怖いと認識してしまうもの。
職場や学校での人間関係に恵まれていないときや、嫌みを一方的に言われるばかりで言い返せないなど。
こんな対人関係が厄介になっている際は、恐怖心を覚えて生きるのが怖いということに。
| 5.責任を取らされることになれば、嫌になる可能性が大きく
責任を一人で背負いこみ過ぎているということ。職場内ですべての仕事を自分一人でやらなければならない場合、極端に責任を感じるもの。
さらにその責任を取らされることになれば、嫌になる可能性が大きくなり、生きるのが恐ろしいということになります。
もし部下が失敗すれば自らの責任になる、そんな場合は一層大変なことに。
この先どうなるのか分からない、生きるのが怖いと感じる病気とシーン
頻繁に生きるのが怖いと感じるケースでは、自分の人生に生き甲斐がないなどという、否定的な感情が働いています。
なのでそこから病気になる可能性もあります。
さらに病気とは関係なく、いつも生きるのが怖いと感じているわけではないもの。
ふとした瞬間に、生きるのが怖いと感じるシーンを見てみましょう。
| 1.自らが隔てられた感覚が生じ、自身の生活を外から観察
離人感・現実感喪失症候群という病気によるもの。これは身体や精神面から自らが隔てられた感覚が生じ、自身の生活を外から観察するような疾患。
4人に1人の1人がこんな感覚を、少なくとも1度や2度体験すると言われています。
命を脅かすような危険があったり、強い疲労を感じたりとういう場合に発症しやすく、認知行動療法や精神療法が役立つとされています。
| 2.最悪な気分でも、周囲の人たちと接することから生じる
微笑みうつ病という病気によるもの。正式な医学用語ではないものの、昨今この症状に罹る人が増えているとされています。
自分でも分かりづらく、落ち込んだ気分でも家族や職場、友人などに笑顔で接している場合、この症状が出ているかも知れません。
最悪な気分でも仕事に行って、周囲の人たちと接することから生じてしまうもの。
| 3.どうして良いのか判らないときは、胸の内は不安で一杯に
逃げ出したい物事が発生した場合。現実逃避したいと思うような物事が起きたとき、生きるのが怖いと感じることがあるもの。
例を挙げると、失業しこの先どうして良いのか判らないときは、胸の内は不安で一杯になります。
また、家族が病気に罹り、もう助からないと言われた際も、逃げ出したくなります。
| 4.死ぬかもしれないという思いが強くなった時は、怖くなる
死を目の前にした場合。自分自身に限らず、家族が死にそうだったり、友人が交通事故に会い生死の境を彷徨っているなど。
死ぬかもしれないという思いが強くなった時は、生きるのが怖くなってしまうことがあります。
また自らが病気に罹り、余命宣告されたという時も、残された人たちのことを考え怖くなります。
| 5.他にすることもなく、ネガティブな考えばかりが浮かぶ
夜に眠れない場合。寝ようとして眠れない時は、さまざまなことを考えてしまうもの。そうした結果、益々目が覚めてしまうということがあります。
眠れない時は眠ろうと努力をする一方、余分なことに考えを巡らせてしまい、生きるのが怖いと身に染みることがあります。
ベッドでじっとしているだけなので、他にすることもなく、ネガティブな考えばかりが浮かぶもの。
覚えておくとこれから役立つ、人生に対する怖さを払拭していく方法
| 1.先ずは自分の気持ちを声に、考えが浮かぶことはなくなる
どんな気持ちであれ声に出すということ。人間というものは頭の中で考えるほど、物事に対してネガティブに捉える傾向にあるもの。
怖れや不安を心の内で思い続けていると、更にネガティブな気持ちが大きく増えることに。
先ずは自分の気持ちを声に出すことができると、頭の中で怖さや不安の考えが浮かぶことはなくなります。
| 2.これまで声に出すことなく、溜め込んできた事柄も多い
悩みの要因である自信のなさと向き合うということ。何故怖さを感じるのかや、いつから自分の人生に対して怖さを感じるのかなど。
ほかにも、生きることで怖がっている事態は何か、そういうことを声に出しながら、自らの気持ちを確認します。
順番に一つづつ自信のなさと面と向き合います。
これまで声に出すことなく、溜め込んできた事柄も多いはず。
| 3.質問をすることで、怖さや不安に打ち勝って行動できる
主語を自分にして問い掛けるということ。自分自身はどうしたいのか、この質問をすることで、怖さや不安に打ち勝って行動できる様になるもの。
怖れや不安を抱えている時ほど、主語を自分に変えて問い掛けません。
自分以外の周囲の目を気にしているので、どうしたいのかという質問はしていません。
主語を自分にして問い掛けることに意識を向けると、生きることに対する怖さが拭い去れます。
| 4.何に恐怖を感じているのか心理学から探るのもポイント
自らの胸の内を理解するため心理学を学ぶということ。何かに対して不安な気持ちがあれば、一体何に対して恐怖を感じるのか分析することも大切。
心理学を勉強することで気持ちが晴れる可能性もあり、根本的な原因がわかれば問題解決への近道になります。
一歩前に踏み出すためにも、自分が何に恐怖を感じているのか心理学から探るのもポイント。
| 5.問題を詳しく突き止めることもできるので、有意義な時間
カウンセリングを受けてみるということ。カウンセラーと話をすることで、自らの問題が明らかになり、問題解決に集中できるかも知れません。
精神科に行くなど誰かに見られたら嫌だと思う人もいますが、カウンセラーは批判的な目を向けることはありません。
自身の問題を詳しく突き止めることもできるので、有意義な時間が過ごせます。
まとめ
人生の分岐点で感じることが多いもの。ここでは、理由を詳しく知ること、生きるのが怖いという気持ちを乗り越える方法を紹介しました。その折には、ぜひお役立てください。
こちらもご覧ください。