社会生活の中で自己嫌悪に陥ることもあるもの。人間関係のすれ違いをはじめ、仕事上の失敗時に、だから駄目なんだ、そんなことを思った経験は誰しもあるもの。
理想と現実に隔たりがあって、思い通りにいかないことが続くと、些細な事からでも段々と膨らんで来てしまうのが自己嫌悪。
自らを嫌っているときは酷い気分になり、劣等感を抱いていることで、さらに自分のことが愛せなくなります。
自分を責めることで嫌な気分は増して、そんな風に自己嫌悪する自らをさらに毛嫌いしてしまう、負のスパイラルに陥ることも多くあります。
自己嫌悪意味はというと、ただ落ち込むことなどとは全然違っていて、自ら自分自身を疎ましく思うこと。
ここでは、診断結果から自己嫌悪の意味を知ること、陥った時の具体的脱出の仕方を紹介しています。
先ずは最初に把握しておくことが大切なこと、自己嫌悪の診断チェック
| 1.「Yes」or「No」で答える、迷った際は直感で回答
①努力家だと思う
②他人からの評価が気になる
③理想は高い方だと思う
④完璧主義者だと思う
⑤他人から褒められた際、素直に受け取れない
⑥自己評価が低いほうだと思う
⑦大事な人を傷つけたことがある
⑧向上心は高い方だ
⑨自らはこんなものじゃないと思っている
⑩責任感は強いほうだ
「Yes」が6つ以上あることは、自己嫌悪に陥っている可能性が大きくなります。後述する自己嫌悪に陥った時の心理や、陥りやすいタイプの特徴面などを詳しくチェック。
自己嫌悪から脱するための効果的な対処法へと繋げます。
さまざまな理由があるもの、知っておきたい自己嫌悪に陥った時の心理
| 1.上手くできない自らを嫌ってしまう、悪循環が生まれる
自己認識の隔たりということ。良くなりたい理想を持っているのに、現実が思い通りいかないと、イライラしたり悔しさなどから心は葛藤するもの。
自分はこんなものじゃないという拭いがたい気持ちがあり、向上心が強いほど現実との隔たりが大きくなります。
高過ぎる理想は劣等感を生むだけで、上手くできない自らを嫌ってしまう悪循環が生まれることに。
| 2.共通する要素が自らにもあると気付く時、自分自身を嫌悪
遺伝的要因ということ。自己嫌悪に陥りやすいというのは、性格の一部とも言え遺伝的要因で決まることもあるもの。
性格の外向性という部分は多くく分けて5割程度は先天的に決まっていて、なんとネガティブな心情を作る遺伝子の存在も研究報告されています。
幼少時に親を嫌っていた場合、共通する要素が自らにもあると気付く時、自分自身を嫌悪してしまいます。
| 3.自らに完全さを求めると、期待は必ず裏切られることに
自らに完璧さを追求してしまうということ。完全でなければならないという思い込みが強すぎると、自分に高いハードルを課してしまうもの。
何処までいっても、人間は完璧にはなれません。
なので、自分自身に完全さを求めると、その期待は必ず裏切られることになります。
一つが気になりはじめると、生き方や容姿、性格や仕事、恋愛など、あらゆる面が気になり、どれほど頑張っても完璧になれない自分に酷く嫌悪してしまいます。
| 4.思い通りに愛せなかったことが、嫌悪心理を生むことも
大切な人物を傷つけた痛みということ。両親をはじめ友人や会社の同僚など、自身にとり大事な人たちを思い通りに愛せなかったことが、嫌悪心理を生むこともあるもの。
例を挙げると、優しくしたかったのに、つい頭に血がのぼり、酷い言葉を掛けてしまった自分が許せないなど。
これが昂じると、大事な人たちを傷つけてしまう自分は側にいてはいけない、そんな思いから遠ざかってしまう自己嫌悪に陥ります。
| 5.努力を積み重ねてもできないと劣等感を抱くようになる
他者との比較ということ。自己嫌悪に陥りやすいタイプは、人並み以上に向上心を持っているもの。
周囲の人間と自分を比較して出来ないことがあると、こんなに努力を積み重ねてもできないと劣等感を抱くようになります。
上手くいっている自身は好きだけど、上手くいかない自身は嫌いという風に、偏った側面でしか自ら認めることが出来ないと、自己嫌悪に陥りやすく。
こちらも覚えておきたいもの、自己嫌悪に陥りやすいタイプの特徴面
| 1.そんな時もあると割り切ることも、ときには人生に不可欠
極端な性格ということ。自己嫌悪をしてしまいがちな人の特徴の一つに、物事を黒か白かで判断する傾向があるもの。
人から冷たくいなされただけで嫌われてると感じたり、些細な失敗を大きな痛手と考えたりということ。
完全主義者の人にも言えますが、そんな時もあると割り切ることも、ときには人生に不可欠。
| 2.対象人物に負けてしまった場合、必要以上に自信を失う
競争心が強いということ。予想と異なる感じを受けますが、競争心が旺盛なタイプの人も、自己嫌悪に嵌まり込むことが多いもの。
競争心が強い人物というのは、自らに自信を抱いていて、強気なタイプに外見からは見えます。
ただ競争の対象人物に負けてしまった場合、必要とする以上に自信を失って、自己嫌悪に陥ってしまうことに。
| 3.自らを責めること自体が、自己嫌悪の誘因となっている
辛抱強いということ。手が届く範囲で起きたことに対し、責めを感じ過ぎてしまう人も要警戒というもの。
自らが辛抱すれば済むことだ、そんな考え方は気付かない間にストレスを溜め込んでしまうことになります。
自らを責めること自体が自己嫌悪の誘因となっていて、落ち込みが続く負の連鎖に陥る可能性もあります。
| 4.尽きることなくコンプレックスがあり、自己嫌悪に直結
コンプレックスがあるということ。容姿をはじめ学歴や社会的地位など、劣等感は人の数ほどあり、自己嫌悪に直結するもの。
これが強過ぎる人たちに共通しているのは、隣の芝生は青く見えるという思考形態。
コンプレックスがある部分を、他者と自分を比べ過ぎることで、段々と自らを嫌悪することになってしまいます。
| 5.周囲がそう感じていない雰囲気、どうしても自分を抑圧
他者の気持ちに敏感過ぎるということ。自然にその場の雰囲気が読み取れるタイプの人は、自らの意見を押し込めてしまうもの。
自分はこうしたいと思っても、周囲がそう感じていない雰囲気だと、どうしても自分を抑圧してしまいます。
この傾向のタイプは意見が拒絶された体験があり、トラウマになっている可能性が高く、自己嫌悪に結びついていることに。
克服していくためには大切、自己嫌悪から脱するための効果的な対処法
| 1.違う側面を探すことが、自己嫌悪を脱出するポイントに
リフレーミングをするということ。これは考え方の枠組みを直すという意味で、分かりやすく言うと視点を変えるというもの。
自分の短所が消極的なら、じっくり考えて行動する。八方美人なら、誰とでも仲良くできるという風に視点を変えて考えます。
今持っている固定観念を捨て去り、違う側面を探すことそのものが、自己嫌悪から抜け出るポイントに。
| 2.自らを褒められる点、それをリストアップすることが大切
小さな成功体験を積み重ねるということ。自己嫌悪に陥りやすくなっている人は、自らに背負わせているレベルが高過ぎることが多いもの。
なので、どんな些細なことでも自らを褒められる点があれば、それをリストアップすることが大切。
特に寝る前に、今日の反省会をついしてしまうという人。
反省も重要なことですが、できたという成功体験も一緒に考える方が精神衛生上も良い事。
| 3.普段の生活で運動に取り組んでいる人は性格もポジティブ
適度に身体を動かすということ。激しい運動でなく、自宅でできるような簡単な体操やストレッチが、物理的な解決法というもの。
普段の生活で軽い運動に取り組んでいる人は性格もポジティブ、これはイメージ論でなく実際の研究報告にもある事実。
また、実質的な運動ではありませんが、トイレ掃除というのも自己嫌悪でもやもやしている時に効果的な行動の一つ。
| 4.悪口を喋っている自らにまた嫌気がさすなど、自己嫌悪
愚痴や不満を口にしないということ。愚痴るくらいさせてという人も多いかも知れませんが、他者に対する不満は気を付けたいもの。
他者の揚げ足取りを始めるのは、他の人を下げることで自らの位置を維持しようとする防衛本能から起こるものです。
こんなことは癖になることもあり、悪口を喋っている自らにまた嫌気がさすなど、自己嫌悪の無限連鎖に嵌ってしまうこともあります。
| 5.勝っては安堵、負けては落ち込んでいては終わりがない
他人と比べないということ。この他者との比較というのも、自己嫌悪に嵌まり込んでいる人がやりがちな行為というもの。
いちいち些細なことで他人と比較、勝っては胸をなで下ろし、負けては気が滅入っていては終わりがありません。
更に自分も頑張るという風な奮起の仕方は、いくらかポジティブに見えますが、自己嫌悪の最中ではあまり効き目はありません。
| 6.自分の状況を外側から客観的に眺めるようなイメージに
自己嫌悪している自らを受け入れるということ。止めようしているのに、自己嫌悪が止められない自分が嫌いという心理状態も多いもの。
もし自分を責めてしまうのであれば、そんな自分を許容して受け入れてしまうことがポイント。
また自分を嫌ってるなと、自分の状況を外側から客観的に眺めるようなイメージで、更なる自己嫌悪感を食い止めて気を楽にする効果があります。
まとめ
社会生活で自己嫌悪に陥ることもある。ここでは、診断結果から自己嫌悪の意味を知ること、陥った時の具体的脱出の仕方を紹介しました。その機会には、ぜひお役立てください。
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