見渡してみると日本には体面を気にする人がいるもの。体面の読み方はたいめんで、その意味はと言うとその人物が世間的に持っている誇りや面目など。
これはありていに言えば、他人の目を気にするということで、自分の周囲にいる全ての人たちの目を気にして暮らしているということ。
日本人には古くから決まった習慣というものがあり、結婚式の時はこうしたり、お葬式の時はこうするなど、暗黙の了解でその通りにしないと恥をかくという考えが根付いています。
これが体面を保つということで、高齢の人ほど親や先祖から受け継いだ習慣を守ろうとする意識があります。
現在では、以前ほど体面を気にするという意識は低くなったものの、まだまだ日本人の心には遺伝的なものとして、連綿と受け継がれているのかも知れません。
ここでは、体面の意味をきちんと把握すること、気にせずに伸び伸び生きる方法を紹介しています。
体面の意味をきちんと把握すること、気にしないで伸び伸び生きる方法
| 1.他人の意見を参考に、気持ち的に責任をとらなくてもいい
優先順位は自分自身で決めるということ。例を挙げると、年賀状を出したくない場合は、出さなくていいというもの。
自分の行動基準の優先順位は自ら決めるのが大切で、進学は何処の大学にするかの進路や、就職するかやフリーランスになるなど。
大きな決断を自ら判断するのは恐怖にも駆られますし、他人の意見を参考に決めておくと、気持ち的に責任をとらなくてもいいから。
ただ、他の人が別に責任の一翼を担ってくれるわけではなく、自ら判断した方がどんな結果になるにせよストレスが少なくなります。
| 2.不愉快にするものと、幸福を感じるものに分けて考えて
自分の好きなことを大切にするということ。人が良いという品物は横に置いといて、自分自身が好きなものや、好きなことを大事にするというもの。
自らが何を好きなのか分からない場合は、自身をすごく不愉快にするものと、幸福を感じるものに分けて考えてみるとはっきりします。
心の狭さなどは気にしないで、自らに正直になって機嫌が悪くなるものを洗い出していくのがポイント。
自身が不愉快に思うことの反対を考えれば、それが好きなことだったり求めていることなので、それを大切にします。
| 3.礼儀正しく振る舞いながら、自らの好きなことを追求する
わがままでいることは、悪くないということ。自分の好きなように振舞うと、身勝手と言われ周りの人たちに非難されることもあるもの。
ただ、先方の気持ちを尊重し礼儀正しく振る舞いながら、自らの好きなことを追い求めることは充分可能。
例を挙げると、無理に化粧をしている女性の場合、ためしにノーメイクで勤務先にいくと、案外受け入れられるかも知れません。
化粧をするより、良い仕事をする方に意識を向けると、会社としても役立ちます。
| 4.身近な人たちに向けて、本当に言いたいことを喋る訓練を
本音を話す訓練をするということ。対面を気にして自身の振る舞いを変えているということは、態度や考えに一貫性がないというもの。
家族をはじめ友人や同僚など、身近な人たちに向けて本当に言いたいことを喋る訓練をします。
言いたいことも言わないで我慢していると、ストレスが溜まり最悪のケースでは心身に不調が訪れることに。
もし、面と向かって誰にも言えないときは、何処か一人っきりなれる場所で、声を出す練習から始めるといいかも知れません。
| 5.化粧を落とせば肌がボロボロだったりは考えても良い事
自身が他人を喜ばせる行動をしていることに気づくこと。先ずは体面を気にし過ぎて、他人を喜ばせる行動パターンをとっていることを知ることが第一歩。
例を挙げると、化粧好きな女性の場合、どちらかと言えば自らが綺麗になりたいのではなく、他人に綺麗に思われたいということ。
もし自分が大事で真に綺麗になりたいと思っていれば、肌に悪い成分がある化粧品はそれほど使わないもの。
周りの人たちを喜ばせるために綺麗にメイク、化粧を落とせば肌がボロボロだったりするのは考えても良い事。
昔から体面を汚すという言葉も伝わる、そうした人物に見られる特徴面
| 1.対面を気にする人は自分だけでなくパートナーや家族にも
肩書や学歴を重視するということ。大企業に勤めていたり、良い大学を出ていたりは周囲から一目置かれるもの。
対面を気にする人は他人からどう思われるかが重要なので、学歴重視や肩書重視となります。
これは、判りやすい基準ともいえますが、体面を気にする人は自分だけでなくパートナーや家族にも求めることに。
| 2.自らの基準で物事を決めることができなくなり、一般的に
普通はや皆がという言葉が、よく口からでるということ。そんな言葉をいつも言っているのが、体面を気にする人の一つの特徴。
何かを判断する際、周囲の目を意識し過ぎてしまうと、自らの基準で物事を決めることができなくなり、一般的にはどうなのかばかりを考えることに。
決定する権利があるのは自身ということに気がつかないで、人の目ばかりが気になってしまいます。
| 3.お祭り騒ぎしたりして周囲の人々の関心を集めるのを嫌う
目立つことを嫌がるということ。対面を気にする人物は、お祭り騒ぎしたりして周囲の人々の関心を集めるのを嫌うもの。
人目を惹くことは体面を気にする人には苦痛を感じる外の何物でもなく、何あれなどと指さされれば身の置きどころを失くしてしまいます。
意外に他人は気にしていないものですが、対面ばかり考えている人は周りの反応が気になり過ぎて、できる限り目立ちたくないということに。
| 4.緊張状態が、誰かといてもリラックスすることができない
他人の顔色を常に窺っているということ。体面をを気にする人物は、他の人の気持ちを察して敏感に反応するもの。
ちょっと何事かあったりすると、たちまち周囲の雰囲気はどうだったか、そんなことばかりを心配してしまいます。
なので、体面を気にする人は誰かといた場合、精神的な緊張状態が続くのでリラックスすることができません。
体面が悪いということは何処から来るのか、そうしたことの心理面など
| 1.隔たりがあると知ると、すぐに一般的な範囲内に戻ろうと
神経質なところがあるということ。些細なことにこだわる神経質な人は、世間の一般的な見解などにも妥協を許さないもの。
自らがそれらに少しでも隔たりがあると知ると、すぐに一般的な範囲内に戻ろうとする心理が働きます。
| 2.思う所があっても口にできず胸の内に秘めてしまう心理
引っ込み思案なところがあるということ。体面を気にする人は、自らを表に出すことの出来ない引っ込み思案な傾向にあるもの。
思う所があっても口にできず胸の内に秘めてしまう心理は、他人からどう見られるか、そんなことにばかり関心が向いています。
| 3.視線に敏感に、簡単に体面を忘れることのできない傾向
几帳面なところがあるということ。几帳面な性格の人間は他人から見て、完璧でないと我慢ならない心理が働くもの。
結果として、人から向けられる視線に敏感になり、簡単に体面を忘れることのできない傾向にあります。
| 4.自分は背中を追う側に回り、他人を優先させようとする人
気を遣い過ぎるということ。何をしたところで自分は背中を追う側に回り、他人を優先させようとする人物がいるもの。
このような気を遣い過ぎる人は、体面が気になって生きづらくなります。
これは他人に映る自分を生きているということ。
| 5.他人から受ける非難の視線に耐えることができず、重圧に
小心者なところがあるということ。自信がなく度胸のない小心者、そんな心理も体面を気にする人に見られるもの。
小心者の人物は、他人から受ける非難の視線に耐えることができず、重圧に負けついつい体面を気にしてしまいます。
まとめ
その通りにしないと恥をかくという考え。ここでは、体面の意味をきちんと把握すること、気にせずに伸び伸び生きる方法を紹介しました。その折には、ぜひお役立てください。
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