気が付けば固定観念にとらわれるということもあるもの。固定観念の意味はというと、脳裏に刻み込まれていてその人間の思考を束縛するような考えのこと。
固定観念と固定概念との違いということもよく言われますが、そもそも固定概念という言葉は、日本語として正式には存在していません。
自らの胸の内で凝り固まっているイメージや考え方が固定観念。
概念というのは自己中心的にできるものではないので、恒常化のしようがありません。
固定概念というのは、固定観念と既成概念が混ざってしまった言葉で、固定概念という言葉自体が固定観念に過ぎないことになります。
但し固定観念が強いなどとされることは、凝り固まった考え方として、ネガティブな意味合いとして使用されることが一般的。
ここでは、固定観念の意味を知ることがポイント、囚われず創造性を発揮する方法を紹介しています。
固定観念の意味を知ることがポイント、囚われず創造性を発揮する方法
| 1.反省などしない方が良いという逆転の発想が役だつことに
失敗を繰り返さないというより、忘れるということ。余計なストレスを溜めないので、忘れっぽい人間はメンタルが強いというもの。
失敗を犯した場合、再び繰り返さないよう反省することが大事、これはいわゆる既成の概念。
現実には、自らにとってのマイナス要素は忘れた方が良く、失敗だと分かっていれば、無意識に繰り返さないよう行動します。
但し、忘れようと努力するほど思い起こし、意識的に忘れることができないことになります。
なので、反省などしない方が良いという逆転の発想が役だつことに。
| 2.空間自体が強い刺激に、今までになかった発想ができる
強い刺激が創造力を発揮するということ。安心できる場所ばかりにいたのでは、固定観念に打ち勝つことができないもの。
自分自身に強い刺激を与え、その刺激に慣れていくことで、固定観念を乗り越えてゆく感受性が身につきます。
例を挙げると外食する際の店の選び方があり、いつも同じ予算で同じ料理の店での食事は、外れもなく安心。ただ固定観念の枠を乗り越えることはできません。
無理をして高級レストランやホテルのダイニングなどに行くと、空間自体が強い刺激になり、今までになかった発想ができることに。
| 3.固定観念に打ち勝つにはこんな人間心理を理解しておく
人間の心理を理解するということ。権威のある人物が高く評価したという理由で、社会的な評判が変わってしまうことがあるもの。
本をあまり読まない人たちが、文芸賞受賞の小説を理由に、読んでみようと本を買うこともあります。
これは集団的無知と呼ばれ、周りの空気に合わせようとする心理。
道路に転倒している人がいた際、状況が悪くなったらと救助を躊躇してしまう人たちが多くなるのは、この心理の働きによるもの。
権威からの評価は心理に保証を与える効果があり、固定観念に打ち勝つにはこんな人間心理を理解しておくことも重要。
| 4.説明が多いということは裏ではしなければいけない理由が
データより直観に訴えるということ。確かな根拠を示していくのに、データを収集することがあるもの。
店舗などでは状況次第で、これが期待はずれになることもあり、文章による説明が非常に多くなるということ。
自らの得意なことを並べ立てるは、能書きを垂れるともといわれ、説明が多いということは裏ではしなければいけない理由があるということ。
それよりも居心地の良い空間や見た目や香り、食べて美味しいといった直観に訴える要素がポイント。
| 5.自由な発想は方位磁石を利用するような走り方で生まれる
カーナビゲーションより方位磁石ということ。最近はカーナビ装着でない車は、運転できないという人が増えているもの。
仕事のやり仕方一つとっても、最短距離を突っ走ることだけを考える、マニュアル頼りの人間がも増えています。
現実は、目的地までの様々な過程を考えることこそ、発想力や創造力を高めていく要素になります。
カーナビゲーションが表示する道順はいわば既成概念で、大胆な発想は方位磁石を利用するような走り方で生まれるもの。
| 6.ポイントを変えた方が魚と出会えるチャンスは高くなる
諦めた方が賢明という逆転発想ということ。諦めなければ夢は必ず叶うという美しい言葉は、前向きな生き方を教えるもの。
但し、現実には叶わない夢の方が圧倒的に多く、自身には無理だと判断した際、諦めてターゲットを変える方が、実になる賢い生き方。
魚がいないポイントにいき、釣りを何時間していても時間を無駄にするだけ。ポイントを変えた方が魚と出会えるチャンスは高くなります。
夢を目標と言い換えてみればよく、実現不可能な目標ほど無意味なものはありません。諦めることは悪い、そんな固定観念を捨て去る逆転の発想。
固定観念の例にもでるもの、バイアスが掛かっているときのデメリット
| 1.二度と起こりそうもないチャンスを逃す可能性があるもの
物事に対して萎縮しがちということ。固定観念による用心深さは、裏を返せば二度と起こりそうもないチャンスを逃す可能性があるもの。
一旦持っている固定観念によって考えてしまうと、その決定を覆すのは非常に困難なことに。
一般的にビジネスや投資などで結果を残すためには、この固定観念が邪魔になることも多くあります。
| 2.事前に度々表示されている工事のサインを見逃してしまう
数多くの問題にはそれぞれの解決法があるということ。。物事に対し一方向の面から解釈するのは、固定観念の問題点。
具体的に挙げると、通勤経路を車を使い職場に向かうケースでは、普段ならほぼ無意識で勤務先まで辿り着けます。
固定観念に囚われ安心しきってしていると、事前に度々表示されている工事のサインを見逃してしまうことに。このときは別の道を通る、そんな判断ができなかった事例。
| 3.単純化の工程がそこにあっても、非効率的な方法を継続
自身の考えが出せなくなってしまうということ。別の人間から仕事を引き継いだ際、そのやり方をずっと続けるというのも良くあること。
段々と慣れてくれば、より以上効率の良い方法などはないか、そんな考えの必要も出てくるもの。
従来のやり方が正しいに違いないと、固定観念に囚われ考えなくなると、単純化できる工程がそこにあっても、非効率的な方法を継続することに。
固定観念が強い人は客観的な判断が鈍るもの、覚えておきたいその特徴
| 1.外見などの際立つ特徴に引きずられ、他の評価が歪む現象
際立った特徴に対するものであること。特段に稀な趣味を持っていたり、語学が堪能でだったり、有名大学出身などの印象に引き摺られるというもの。
無意識のうちに固定観念を抱いて、相手に対し好評価してしまっていることがあることに。
心理学的には、学歴をはじめ、肩書や年収、外見などの際立つ特徴に引きずられ、他の評価が歪む現象はハロー効果とされています。
| 2.他人の意見に流されて、判断するということもあるもの
客観的な立場の人の評価によるもの。周囲の声により固定観念を持ち、物事に対して取り組んでいくことがあります。
周囲の人たちの声は聞かず、自分の意志のみで物事を決めるケースもありますが、他人の意見に流されて判断するということもあるもの。
もちろん、周り人々の意見に耳を傾けることは大事なことですが、固定観念を刷り込まれることもあります。
| 3.出会った人の評価に影響を及ぼさないとは言い切れません
個人的な親近感や好みによるもの。同郷であったり、同じ大学出身や同じスポーツをしている人物に対し、好意や親しみを感じてしまうこともあるもの。
反対に個人的によい印象がない趣味や嗜好には、無意識にネガティブな感情が生じてしまうことに。
こういった個人的な見解が固定観念となって、出会った人の評価に影響を及ぼさないとは言い切れません。
まとめ
人間の思考を束縛するような考えの事。ここでは、固定観念の意味を知ることがポイント、囚われず創造性を発揮する方法を紹介しました。その機会には、ぜひお役立てください。
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