何かをするときに、見返りを求めないということもあるもの。見返りというのは一般に浸透している、相手に対してお返しすることになります。
簡単に言えば、何事かをしてくれたことに応え何かをするという解釈で、インセンティブや代償といった言葉と同義になります。
ただ見返りを求めない愛という言葉に代表されるように、恋愛で言えば愛情を与えてくれた相手に対して、それ以上の愛情で答えるという美しいもの。
もちろん人間は他人に親切にした際は、感謝されたいという想いがあって当然で、それは見ぐるしいことではありません。
一方で見返りを期待するという言い方もあり、感謝や報酬が目的となったり、もし強要したりすればそれは親切とは呼べないことに。
ここでは、見返りを求めない人物になりたいもの、相手に期待しない考え方と方策を紹介しています。
見返りを求めない人物になりたいもの、相手に期待しない考え方と方策
| 1.ふとした瞬間に善行に気づけば、心の中には尊敬の念が
善行は誰にも見られるなということ。見返りを求めない人になるためには、他人が見ていない場所で、どんな行動をしているかというもの。
本当の意味での善い行いは誰も見ていない場所で、感謝は考えず落ちているごみを拾ったり、汚れている箇所を掃除したりすること。
自身がいかに善人であるか、そんなことを自慢気にしている様子は非常に下品に映るので、見返りを求めない品の良い人間を目指します。
もし誰かが、ふとした瞬間に善行に気づけば、声を掛けなくても心の中には尊敬の念が。
| 2.快感を再度味わいたくて、気が付いたら偽善者になって
偽善者にならないということ。当初から見返りを考えて振舞う人物は、いわゆる偽善者であると言えるもの。
人々から感謝されたり、褒められることを目的に計画的に善い行いをしているので、お礼の言葉を言って貰えないと憤慨します。
自分がしたことをを喜んで貰えるのは嬉しいことですが、快感を再度味わいたくて、気が付いたら偽善者になっていたという事例も多くあります。
当り前といえば当たり前のことですが、見返りを求めない人になりたければ、偽善には特に注意することがポイント。
| 3.甘い考え方が欠点、目標達成のためには見返りを求めない
自分自身の欠点を直視するということ。見返りを求めないということから言えば、他人から認められたい気持ちや、褒められたい気持ちを持たないというもの。
例を挙げると、自分なりの目標達成ができた際、褒めて貰えると期待していたら、まだまだとと言われたとします。
確かに足りないのは事実ですが、成功の一つとして褒めてくれると、自信が持てるのにと思うことが。
この甘い考え方が欠点というもので、目標達成のためには見返りを求めないことが重要。達成するのは自らで、本当の目標はずっと先にあります。
| 4.そこには必ず笑顔があり、人を幸せにしてくれることに
他者の善い行いは、褒め称えるということ。人間というものは、褒められるために善い振る舞いをすることが多いもの。
人は感謝してくれた人に対して好意を抱くようにできているので、そんな誰かを見かけた際は、たくさん褒めてあげます。
自らは見返りを求めないタイプであっても、他の人の善行を褒めることにより、人間関係が円滑に進むことになります。
褒めることで互いに良い気分になる上、そこには必ず笑顔があり、人を幸せにしてくれることに。
| 5.見返りを求めない究極の愛情の形は、無償の愛ともされ
他の人に愛情を持つということ。愛とは見返りと関係なく、自らよりも相手のことを先に考え、歩調を合わせていくもの。
人間というのは欲張りなもので、誰からも愛されたいという願望がありますが、それは不可能で好きな人もいれば嫌いな人もいて当たり前。
全ての人々から愛されてなくても、自身を必要としてくれ理解してくれる人から愛されていれば、それで充分というもの。
見返りを求めない究極の愛情の形は、無償の愛ともされ、そんな心を持った人を目指していきます。
見返りを求めない生き方は素晴らしいもの、そういう人物に見る特徴面
| 1.過去の人々に受けた恩返しをしているだけと思っています
過去に受けた親切への恩返しということ。自らのこれまでの生涯の中で、沢山の人たちから親切にして貰ったことに恩を感じているというもの。
なので、自身が前にいる人に対して親切にするのは、昔に出会った人々に受けた恩返しをしているだけと思っています。
そんなことから、対面している人物からの、何らかの見返りに期待を膨らませることはありません。
| 2.見返りを求める、その考え方が間違っていると感じている
そもそも見返りを要求するだけの実績はないということ。見返りを求めていない人というのは、自らの親切な行為自体に、それほどの価値はないと思うもの。
なので、先方に対して見返りを求める、その考え方が間違っていると感じています。
更に、恩着せがましくなるのを極端に嫌う傾向があり、さまざまな欲というものに縛られては居ません。
| 3.徹底して自分自身の意思にほかならない、そんな風な考え
自分の好意と割り切っているということ。見返りなどを求めていないタイプの人間は、手伝いをするとき自らが好きでやっていることだと思うもの。
相手から感謝の言葉やお礼を受け取ることができるかどうか、少しも問題にしていません。
断ることよりも手伝うことを選択したのは、徹底して自分自身の意思にほかならない、そんな風な考え方を貫くことに。
| 4.行動基準は、人間として好きか嫌いか善いことか悪いこと
損得勘定をしないということ。何事かをする際、その振る舞いが自身にとり、得をすることか損をすることか気にしないもの。
見返りを求めない人の判断基準は、人間として好きか嫌いか、善いことか悪いことかということです。
こんな本当にシンプルな基準だけであり、それ以外には判断する基準は持っていません。
| 5.この弾むような喜びが、最高の褒美だと感じているので
善い行いで生じる嬉しい気持ちで、充分に心が満たされるということ。見返りを求めない人は、自身がした善い行いの喜びで満足するもの。
気分が良いとか清々しいなという、湧き起こって来る嬉しい気持ちを味わうことに。
この弾むような喜びが最高の褒美だと感じているので、そのほかには何一つ見返りを必要としていません。
見返りを求めないという意味からは程遠いもの、求めてしまう人の心理
| 1.利益がなければたちまち無関心に、見返りを求める思考
ずる賢いということ。ずる賢いと人に呼ばれるタイプも、一般的に見返りを求める人物になりやすいもの。
何かをすれば得られると知るとすぐさま動く人がいて、確実に自らにメリットがあると分かった後、はじめて動くということで狡いというわけ。
そんな人は、利益がなければたちまち無関心になる、そういう見返りを求める思考をしています。
| 2.リターンがあるべきと考え、常に見返りを求めてしまう
損得勘定がある人ということ。最も多くある特徴で自らが損をするのを嫌い、すぐに損得勘定を働かせるというもの。
自身の行動と見返りはセットで、得るものがない場合自らが起こした行動はすべて無駄、そんな感覚が強くあります。
何かをしたのは投資ということになり、リターンがあるべきと考え、常に見返りを求めてしまうことに。
| 3.自尊心が高い人間でであれば、やるだけやって素通りです
自尊心が低いということ。自尊心が低いタイプの人間も、やはり見返りを要求するタイプに入るもの。
善行をした証拠がなければ自尊心を満たせず、それにより自分自身は良い人物だという自覚に繋がっているから。
自尊心が高い人間でであれば、やるだけやって素通りですが、自尊心が低い人間はそれができず見返りを求めることに。
まとめ
相手に対してお返しをすることになる。ここでは、見返りを求めない人物になりたいもの、相手に期待しない考え方と方策を紹介しました。その機会には、ぜひお役立てください。
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