過去に囚われると思い込みがち、大半の人が体験するトラウマ克服方法



世界でも多くの人々が、トラウマを抱えているとされています。4か国を対象にした調査によれば、生涯のうちで1度でもトラウマを体験をする人の割合は、なんと70.4%。それだけ人間にとってトラウマ体験は、身近なものと言えるもの。

トラウマ体験に陥ると、大抵は当時の過去の記憶が蘇るとされます。日常生活を送る中で、ちょっとした瞬間に過去の出来事と同じような体験をすることで、否定的な解釈をしたり心理的なバランスを崩してしまいます。

日本の大学生への調査によれば、トラウマや心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの症状や治療法について理解はしているものの、きちんと学んだことがないという学生は、対象者全体の中で9割以上を占めています。

この様に正しい見識がないため、トラウマの記憶に苦しむ自分を、異常だと思い込んで苦しんだりする人。また、過去に囚われていると思い込むことで、自分自身を責めてしまう人も多くいます。

ここでは、過去に囚われると思い込みがち、大半の人が体験するトラウマ克服方法を紹介しています。

 

 

 

 


慢性的なストレスも軽視できない、トラウマ的症状が起こる切っ掛け


 

| 1.身体的なトラウマ、浴室などで溺れたり窒息した経験も

個人的な安全性が脅かされるものに、身体に関連することがあります。自動車事故によるむち打ちや、スポーツによる事故、あるいは落下したり転倒したりというもの。

ほかにも海や川、プール、あるいは浴室などで溺れたり窒息した経験もあげられます。日常生活にはありませんが、戦争や紛争による拷問も身体的なトラウマになります。

 

| 2.言葉での虐待やネグレクト、厳しい躾けや身体的虐待など

フラッシュバック原因の多くは、いじめに関係するもの。現代では学校に於いて心理的や物理的攻撃を受けることがあり、精神的な苦痛が溜まりトラウマになります。

ほかにも、小さい頃からの言葉での虐待やネグレクト、厳しい躾けや身体的抑圧など。大きくなった後も、親からの過干渉にはじまり、親孝行の重圧や過度な期待もトラウマ要因の一つ。

 

| 3.恋人との別れや、家族や友人にペットの死などの喪失感

人間関係で起こるトラウマも多くあります。職場でのハラスメントや異動したり、昇進や降格、超過労働などストレス発生の要因はさまざま。

ほかにも夫婦関係の不仲であったり、不倫や離婚など。恋人との別れや、家族や友人にペットの死などの喪失感も含まれます。人間関係のきっかけは特に多いものの一つ。

 

| 4.逃走反応や戦う態度が完了しない、神経系が停滞で発生

緊急時のあまりの恐怖感が、無力感を伴って起こるのがトラウマ的症状。その大きなものが自然災害で、地震や洪水に津波などがあります。この他に火事なども含まれ、逃走反応や戦う態度が完了しないで、神経系が停滞することで発生します。

また事柄の被害の程度や大きさが、トラウマ症状のレベルに比例するとは限りません。なので原因不明の症状が起きた時には、こういう事柄に起因していることもあり、過小評価しないことが大事。

 

 

 

 


心的外傷後ストレス障害(PTSD)のほかにもある、トラウマ的症状


 

実際のトラウマ体験と同様に、起きた事柄の大小に関係なく、自分の存在や身体への安全性に脅威を感じると発生するのがトラウマ的症状。これは神経系が過敏になっていたり、逆に過剰に鈍感になることで、それまで感じないような軽微なことにも影響されやすくなるもの。

自律神経生理の自己調整バランスを崩し、精神症状や身体症状として表面化するものです。症状が持続してしまい日常生活に支障がでる心的外傷後ストレス障害(PTSD)とは異なり、時間が随分経ってから出てくることが多くあります。

なので、起因する事柄との関係性に触れられずに、トラウマ症状だと判断されないことも。特に幼少時に起きた事柄の影響は軽視されがちです。

 

| 1.普段の生活で感じること、生きづらさや辛いという感情

特に気になるものが、心理的な症状や感情的症状と呼ばれるもの。普段の生活で感じることの多い、生きづらさや辛いという感情のほか、気分が変わりやすくなったり嫌な想像を繰り返したりします。

フラッシュバックが発生することもあり、恐怖感や不安によるパニック症状へと繋がることも。逆にイライラして攻撃的になるのも、トラウマ的症状の心理面の一つ。

 

| 2.自分のせいだと思いがち、自分さえ我慢すればという思考

上記の心理的な症状は、思考的症状とも密接な繋がりがあります。これは人が怖く上手くやれなかったり、信用できないというもの。なので、不当な扱いがあっても自分のせいだと思いがちで、自分さえ我慢すればという思考になります。

これとは逆の思考になることもあり、不公平に扱いに対して過剰に怒りがちで、自分らしさということが分らなくなります。

 

| 3.身体が恐怖から逃れようとするのも特徴、過活動にも陥る

トラウマに陥ると普段の元気な状態には、身体自身が戻れなくなり身体症状が現れます。それは、めまいをはじめ心臓の動悸や、呼吸の障害など。ほかにも過剰に警戒することで用心深くなり、些細なことで驚いたりします。

身体が恐怖から逃れようとするのも特徴で、過剰に仕事をしてみたり、予定を入れて休まないなどの過活動にも陥ります。これが過ぎると、不眠などの睡眠障害が起こったり、手足が震えなどや過敏性腸症候群(IBS)が起こることも。

 

| 4.自分がやりたいことを選べないのも、行動的症状の一つ

トラウマ的な異常は、行動的症状となって発現することもあります。これは危険な状況や人に関係しがちということ。それは喫煙や飲酒、ゲームやSNS、食べ物や性的行動に依存しがちになるということ。

人間関係では人の目が気になって合わせてしまったり、気を遣い過ぎるなどの行動が発生します。逆に人と上手くやることが難しい場合は、突然人間関係を断ち切ったりすることも。自分がやりたいことを選べないのも、行動的症状の一つ。

 

 

 

 


乗り越えられない人はぜひやってみたい、本にないトラウマ克服方法


 

| 1.記憶を思い出し向き合うことが、克服したり回復に繋がる

克服するために行う一つの方法は、自分の言葉で心の傷を話すということ。これはトラウマを抱える人に対し、記憶を思い出し向き合うことが、克服したり回復に繋がるというような考え方から。

時系列順に並べて自分の言葉で話すことで、トラウマの記憶を整理することができます。これは徐反応法と行動療法で呼ばれるもので、考えないようにする克服方とは正反対のもの。

 

| 2.フラッシュバックの頻度を少なく、必要な対応をすること

フラッシュバックが生じた状況を、記述していくということ。状況を書き留めることで、対策が見えやすくなります。必要な対応をすることで、フラッシュバックの頻度を減少させ、トラウマについて考慮する時間が減ります。

ただこれはフラッシュバックに関することで、トラウマ記憶そのものとは関係ありません。

 

| 3.事柄を自分で変えられることと、変えられないことに区別

過去に起こった事柄の、自分自身の受け取り方を変えるということ。避けようのないことに対し、自分の責任を追及し、自身を責めさいなむこともあります。

一つ一つの事柄を、自分で変えられることと、変えられないことに区別。心の傷となった事柄に対する、受け取り方を念入りに調べます。このことが、自分の受け取り方の変化に繋がるトラウマ克服方法。カウンセリングを受けた際したいところ。

 

| 4.トラウマ的症状を克服、アレルギー乗り越えに通じる対処

避けていた事柄に向き合うということ。トラウマは避ければ避けるほど、不安が増大していくもの。これに対して行動療法では、現実暴露療法というものがあります。

例をあげると、人混みに恐怖を感じる人には、段階を追って少しずつ人混みに紛れていく療法です。こういった行動で不安感を減少させ、トラウマ的症状を克服。アレルギー乗り越えにも通じる対処法です。

 

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まとめ

人間にとりトラウマ体験は身近なもの。ここでは、過去に囚われると思い込みがち、大半の人が体験するトラウマ克服方法を紹介しています。その折には、ぜひお役立てください。

 

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