誰もが幸せな人生を過ごしたいと願っていますが、時として苦難などに直面し、生きるのがつらいと思うこともあるもの。
ほかにも、生きるのが辛いというのは、自分ではしたくもないことを嫌々やることで、生きる意味が分からなくなっているから。
人間は自分が行っていることが、有意義なことだと思いが及ぶと頑張れるもので、それは目指すべき目標であったり、到達すべき目的地だったりします。
それは政治家が、世の中を変えたいという思いで活動していたり、医者や看護師が人を救命したいと考えながら仕事をしているようなこと。
ただ、そんな立派な考えで生きている人が、幾らいるかは分かりません。
現在生きるのが辛い人には、そんな奥深い生きる意味を感じることはできません。
ここでは、生きるのが辛い理由をしっかり把握、壁に当たった時のとるべき対処法を紹介しています。
マズローの5段階欲求から見極める、生きるのが辛いとされる諸理由
生きるのが辛い時は年代的には、30代に多い傾向にあります。それは人生の中で言えば、まさに油が乗り切ったともいえる年代。
ただ仕事で悩みが大きくなったり、家庭を築いてないで一人暮らしだと、孤独を感じるのもこの頃。
また、生きるのが辛い諸理由は、マズローの5段階欲求が満たされないという面もあります。
アメリカ人心理学者、アブラハム・マズローが考案した心理学理論から見ていきましょう。
| 1.ベーシックな生理的欲求が不足して、生きているのが辛く
最初に来るのが生理的欲求が満たされないということ。これは生きていく上で大切な、食事が摂れないという食欲や、睡眠時間が少ないという睡眠欲。
スキンシップとも言い換えできる性欲など、ベーシックな生理的欲求が不足していると、生きているのがつらくなるもの。
| 2.満たされない安全が生きているのを辛くするというもの
次が安全欲求が満たされないということ。安心して安全に過ごしたいや、健康に過ごしたいとは誰しも思うもの。
病気になってしまったり、就職先が決まっていなかったり、親が怖く家での居心地が悪いなど、満たされない安全が生きているのを辛くするというもの。
| 3.社会的な欲求が足りていないと、生きているのが辛くなる
3番目は社会的欲求が満たされないということ。人と繋がり仲間が欲しいをはじめ、社会に所属したり、孤独になりたくないという意識。
友達がいなかったり、職場や学校で孤立していたり、話し相手がいないなど、社会的な欲求が足りていないと、生きているのがつらくなるもの。
| 4.承認欲求が満たされないと生きているのが辛くなるもの
4番目が承認欲求が満たされないということ。他の人から認められたかったり、尊敬されたいなどという意識。
上司に評価して貰えないをはじめ、頑張ってるも認めて貰えなかったり、恋人に愛してもらえないなど、承認欲求が満たされないと生きているのが辛くなるもの。
| 5.自己実現欲求の気が済まないと、生きているのが辛くなる
最後は自己実現欲求が満たされないということ。これは自分の能力を発揮して、創造的活動をしたいという意識。
やりたいことが分からなかったり、まだまだ成長したいのに成長できなかったりなど、自己実現欲求の気が済まないと、生きているのがつらくなるもの。
嫌々やっていることを極力減らす、壁に当たった時のとるべき対処法
| 1.生きづらさが随分と解消、嫌々やっていることを減らす
生きるのが辛い時は、嫌々やっていることを極力減らすことが大事。人間は日々の生活において、掃除や洗濯をはじめ、仕事や勉強、買い物や料理に入浴など、やらなければならないことに埋もれて生きています。
ところが、本当は仕事や学校に行きたくなかったり、掃除や洗濯に料理もしたくなかったり、対人関係に気を遣いたくないなど、本当はしたくないのに嫌々やっていることが多過ぎます。
楽に生きるためには極力減らしていくことが重要。
具体的には、勉強時間を減らしたり、掃除や洗濯にかける回数を減らしたり、対人関係では我慢せず自分の気持ちを伝えるなど。
嫌々やっていることを減らすことで、生きづらさが随分と解消されます。
| 2.些細な事柄に感謝、そこにある小さな幸せに目を向ける
マズローの5段階欲求が満たされないと、不安感や不信感から、落ち込んだり、孤独や絶望を感じたりします。
いわゆるネガティブ思考に支配される傾向になりますが、そんな時は前向きになるのも困難。
なので、足元にある小さな幸せに目を向けます。
例をあげると、住む家があって幸せだったり、毎日ご飯が食べれて幸せだったり、寝ることができて幸せというようなこと。
それを日記などに、一言ずつ毎日書き溜めていくことで、段々と心が満たされ軽い気持ちになります。
| 3.本能のまま生きると辛いことも薄らぎ、気持ちも晴れ晴れ
どうしても行き詰まってしまう場合は頭を休息させ、動物のように本能的に生きる対処法があります。
例をあげると、猫の生態。猫には自由気ままに生きているイメージがあります。
好きな時に好きな所に出掛け、好きな頃合いに家に帰って来ることや、よく気持ち良さそうに寝ていたり、甘えたい時に飼い主に甘えたりすることなど。
生きるのが辛い人は、猫のような生き方を参考にすべきです。
睡眠時間を大幅に増やして思い切り寝てみたり、好きな時に好きな所に行ったり、好きな時に好物を食べるなど、頭で色々考えず本能のままに生きてみます。
そうすると生きるのが辛いことも薄らぎ、気持ちも晴れ晴れ。
| 4.好きなことだけなら、無理をしてでも気分を変えていける
具体的に好きな事に打ち込むことで、気分転換をするという方法。本能のままに生きるといっても、毎日が同じことの繰り返しになっている人には難しいもの。
そんな時は、時間は気にしないで趣味など、好きな事だけに打ち込んでみることで、楽しいことだけを否応なくすることで、現在の辛い状況に打ち勝っていくエネルギーを蓄えます。
多少の無理になりますが、気持ちを切り換えないと、ストレスが蓄積するばかり。
好きなことだけなら、無理をしてでも気分を変えていくことができます。
| 5.自分が置かれている状況が客観的に掴めると、状態を改善
具体的に辛いと感じている要因を整理してみるということ。何故、たった今辛いと感じているのかという要因を、冷静に分析し整理することが大事。
整理してみることで、意外とシンプルに解決できるものだと気付く場合もあります。
また、要因を整理整頓し、自分が置かれている状況が客観的に掴めると、物事に落ち着いて当たれるようになるので、状態を改善しやすくなります。
厳しい状況を乗り越えてきた偉人とされる人々、名言に触れる改善方法
偉人と呼ばれる人たちの多くは、常人の想像を遥かに超える厳しい状況を乗り越えているもの。
自分が辛い状況に落ち入った時には、先人たちの知恵を借りることで、問題解決への足掛かりをを掴むことができます。
偉人たちの半生からくる名言や、困難を乗り越えたときを象徴する名言など、辛い時の対処法として大変役立つもの。
| 1.人生も生きれば生きるほど、困難が待っていることを心に
「生きるということは、アンデス山に向かってよじ登るようなもの。結局、登れば登り続けるほど、断崖絶壁はさらに険しくなるのである。」
これはプエルトリコの教育者で哲学者の、E・マリア・ダ・オストスの言葉。人生も生きれば生きるほど、困難が待っていることを心に刻みます。
| 2.モンテーニュの言葉、困難があっても恐れず前に進みたい
「なにごとも逃げてはならない。もし、こちらが逃げれば、敵はますます激しく攻めてくるもの。それと同じく、人生のさまざまな苦痛も、こちらが恐れているのをみると、いい気になり更にいじめてくる。」
これはフランスの哲学者のモンテーニュの言葉で、困難があっても恐れず前に進みたいものです。
| 3.希望を持って強い気持ちで進む、アンネ・フランクの言葉
「希望があるところには人生もある。希望が新たな勇気を生み出し、再び強い気持ちが沸き上がる。」
これはアンネの日記の著者である、ユダヤ系ドイツ人少女のアンネ・フランクの言葉。
生きるのがつらいなどと言わないで、希望を持って強い気持ちで進みたいところです。
| 4.固定化すると生きづらくなる、自由に伸び伸びした人生を
「良い人生を送るためのもっとも重要な条件。それは、自分自身に対するイメージを持たないで生きること。」
これはアイルランドの女性作家で哲学者の、アイリス・マードックの言葉。
イメージを固定化すると生きづらくなるので、自由に伸び伸びした人生を送りたいところです。
| 5.松下幸之助の言葉、一つのことに固執せずさまざまな道を
「山は西側からでも東側からでも登れる。自分自身が方向を変えることで、新しく進む道はいくらでも開ける。」
これは日本の実業家でパナソニック創業者の、松下幸之助の言葉。
生きるのがつらいときは、一つのことに固執しがちですが、さまざまな道を考えたいものです。
まとめ
幸せな人生を過ごしたいが苦難に直面することも。ここでは、生きるのが辛い理由をしっかり把握、壁に当たった時のとるべき対処法を紹介しました。その機会には、ぜひお役立てください。
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