人間は他者に対して妬み(ねたみ)や嫉み(そねみ)を抱くものです。あまり良い評判を聞かない人が引く手あまただったり、反社会的な手段を用いている相手がどんどん成功したり、汚い手を使う人間が有名になるなど、ずる賢い人間が得をすると理不尽を感じることは多いもの。
そして、どうして彼奴ばかりと強く思ったとき、強い妬みや嫉みが湧き上がってきます。それは嫉妬心とも呼べるマイナスな感情ですが、抱え込んでしまうと次々と出てくる負の心理スパイラルから、上手く対処できず振り回されてしまうことになります。
この妬み(ねたみ)や嫉み(そねみ)と同じような言葉で、僻み(やっかみ)というのもありますが、どれもネガティブな発想に繋がるもの。普通の人ならそういったことを気にせず、もっと楽に日々を過ごしたいとも感じるものです。
ここでは、嫉妬心に囚われてる人は試したい、妬みや嫉みを心のうちから消す方法を紹介しています。
先ずは初めに知っておきたい、妬みと嫉みと僻みの細かな心境の違い
| 1.妬み(ねたみ)は自分発の心境、羨ましくて憎らしい感情
どの言葉も羨ましく感じる感情がありますが、妬み(ねたみ)も相手に対して思うものです。違いは妬みは、羨ましく思った相手が後になり、憎らしくなる心境を指している言葉。 妬み(ねたみ)は自分発の感情ですが、羨ましく思った後を追って相手を憎らしく思います。
| 2.嫉み(そねみ)は、羨ましく思った後から悔しい気持ち
妬み(ねたみ)に対して嫉み(そねみ)は、羨ましくて悔しく思うという心境。こちらも相手に対して思うもの。妬み(ねたみ)と合わせると嫉妬という漢字になりますが、どちらの言葉も同様に相手を羨ましく感じるのが出発点。
こりらの嫉み(そねみ)は、羨ましく思った後から相手に対して悔しい気持ちが大きくなります。ただ、嫉みを単独で使うことはあまりありません。
| 3.僻み(やっかみ)、相手の成功などを見て嫌な気持ちに
僻み(やっかみ)は、 自分の立場がないように、物事を歪めて考えること。一般にはひねくれた考え方や、振る舞いという意味を持つ言葉。 妬み(ねたみ)や嫉み(そねみ)と似た言葉ですが、正確にいえば意味が違うので、使い分けが不可欠になります。
僻み(やっかみ)は、ひがみやすい性格くるもので、相手の成功などを見て嫌な気持ちになり、何かしてやりたい心境のことを言います。
知っておきたい、度が過ぎて妬まれたり嫉みをうけやすいタイプの人
| 1.財産があり高収入、度を超えて相手に敵意を持った状態
自分の周囲に妬まれやすい人もいるものです。これは羨ましいと思われることなので、自分がその人の立場ならかえって嬉しいもの。
その条件の一つに物質的な面があります。財産があり高収入で優雅な生活をしているなど。ブランドもののバッグや高級な車など、羨ましいの度を超えて相手に敵意を持った状態になります。
| 2.普段の生活のなかの些細なこと、段々と妬みに発展する
特別なものを所持している人だけが、妬みの標的ではありません。日々の生活のなかのちょっとした事で、妬みを受けることもあります。例をあげると、いつも職場で声を掛けて貰える人と、もらえない人がいます。
さらにママ友などと親しく会話している人と、親しくなれない人がいます。本当にこれだけで、妬まれる場合もあるもの。要するに、上手くいってないと感じ人たちからみれば、上手にいっている人は羨ましく、段々と妬みに発展します。
| 3.持っていない人から見て、欲しいものを持っている人たち
人気者で周りから持てはやされるタイプ。一般的に多くいる羨ましがられる人ですが、自分が不幸なのは容姿のせいだとおもっている人から見れば、いくらでも妬まれてしまいます。
簡単にいえば嫉妬されやすい人は、それを持っていない人から見て、喉から手が出るほど欲しいものを持っている人。この意味では、容姿端麗をはじめ、キャリアや肩書きに知名度など、数多く妬まれる事柄があります。
マイナス感情が自分を悩ませる、妬みや嫉みを心のうちから消す方法
| 1.何に対し妬んでいたのか明確に判明、マイナス感情が昇華
最初の一歩目が自分自身が思う、妬みや嫉みを明確に認めるということ。相手があることなので、どのようなところに妬みや嫉みを感じているのか、思いつく限り詳細に書き出してみます。
もうこれ以上は出なと感じたら、それを客観的に眺めてみます。そうすると、自分は何に対して妬んでいたのか明確に判明。マイナス感情が昇華していきます。
| 2.できるけどやりたくないこと、やりたくないことの比重
次は妬みや嫉みの根本原因となっている、やりたくないことを止めるということ。人間の行動パターンの中の、「できるけどやりたくないこと」と「やりたくないこと」、この比重が大きくなると妬みや嫉みに繋がりやすくなります。
なのでプライベートや仕事の行動を詳しく見て、「できるけどやりたくないこと」と「やりたくないこと」を止めてみたり、適切な対応に変更したりします。
| 3.心の状態を整えること、ネガティブな感情を抱かなくなる
ネガティブな感情に、振り回されない習慣をつけるということ。妬みや嫉みのような負の感情が沸き起こるのは、自身の心理状態が悪い方向に傾いているサイン。
心の状態を整えることで、ネガティブな感情を抱かなくなります。具体的にいうと、自然の中でゆったり過ごしたり、好きなものを食べるなど、自分の時間を持つこと。
妬みや嫉みの感情が沸いてきた時、絶対にしてはいけないこと
| 1.自分自身に比較対象を変え乗り越える、してはいけない
嫉妬しない方法として、一般的によく用いられているのが、見比べるものを他者から自分自身にすること。妬みは自分と他人を比べることから、発生する感情だと考えられています。なので自分の評価を他の人の評価と比べ、時分勝手に優劣を付けているもの。
なので他者から自分自身に比較対象を変え、乗り越えていくというもの。これは根本原因の解決にはならないので、してはいけません。
| 2.妬みの心を持つ相手を目標に設定、してはいけない一つ
これもよく用いられている方法が、嫉妬を逆手にとって、相手を目標として設定すること。嫉妬心が芽生えた相手を目標に、成長するためのエネルギーに転換するという方法も、一般的に推奨されています。これも絶対にしてはいけないことの一つ。
その理由はといえば、抜本的な要因の解消をしないまま、行動をしてしまうということ。これは感情に蓋をする行為でマイナスポイント。
| 3.頭の中では様々な思考が渦巻いて、心が休まらない状態
他人のことに執着しないで、自分に集中することというのもあります。これも一見有効な手だてのように見えますが、自分の内面に向かうことで感情にフタをすることになります。そうすると頭の中では様々な思考が渦巻いて、心が休まらない状態になるもの。
思考の乱れはゴミとなり停滞します。それは気持ちを沈ませ、憂鬱な気分が続くことになります。なので自分の内側に集中することも、絶対にしてはいけないことの一つ。
自分で引き寄せる。
まとめ
ずる賢い人間が得をすると理不尽に思うもの。ここでは、嫉妬心に囚われてる人は試したい、妬みや嫉みを心のうちから消す方法を紹介しました。その機会には、ぜひお役立てください。
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