小説は無論のこと漫画やアニメの登場人物に、悲劇のヒロインという人物像がいるもの。この呼称は現実世界でも使われる、頻度も高いかなり有名な言葉。
この悲劇のヒロインの意味合いというと、基本的に漫画やアニメなどに登場する、主役級の女性の悲劇や境遇になぞらえています。
ただ現実の日常生活で悲劇のヒロインという言葉が使用されるケースでは、必要以上に多くヒロインを気取り、耳目を集めたがる女性の性質を示しています。
こんな風に注目を浴びたがったり、自らの境遇を不必要に誰かに判って欲しいなど、特定の集団を悲劇のヒロイン症候群とすることがあるもの。
自らの世界観に持ち込む上で、自虐的な話題を振りますが、その胸の内はというと水面下に自己肯定があります。
ここでは、悲劇のヒロイン症候群を診断チェック、要因と悩まない上手な克服法を紹介しています。
頭の片隅で考慮したいもの、悲劇のヒロイン症候群のセルフチェック
| 1.「Yes」or「No」で回答、迷った時は直感で答える
①恋愛も仕事も、いつも一生懸命だと思う
②どちらかといえばネガティブ思考
③自分がなりたい理想像がある
④心配されると、自分を大事にしてくれてる感じがする
⑤SNSの投稿は頻繁な方だと思う
⑥自らの不幸話でウケ狙いをしたことがある
⑦いつも悩みごとがつきない
⑧人の悩み事を聞くより、自分が相談する方が多い
⑨友だちに良く大丈夫と声を掛けられる
⑩友だちのSNSは常にチェックしている
「Yes」の数が6つ以上あった場合、悲劇のヒロイン症候群の可能性は高いと言えます。後述の心理面や特徴面も詳しくチェック。
悲劇のヒロイン症候群の克服方法へと繋げていきます。また上手な接し方についても書いています。
悲劇のヒロイン症候群はオンラインにも、覚えておきたいその心理面
| 1.悩みがないこと自体が悩みになってしまう特別な心理を
いつも何かを悩んでいたいということ。人間は悩みがないときは幸せで、何も考えずに普段の生活を送れるのは嬉しいもの。
ただ悲劇のヒロイン症候群の女性たちは、悩みがないこと自体が悩みになってしまう特別な心理を持っています。
なので悩みがない時は自ら考えて悩みを作り出し、周りの人たちに打ち明けていて、面倒臭い人と思われることに。
| 2.訪れた幸せが怖くなって自ら手放してしまうことすらある
幸せになると不安感が襲うということ。普通は人は誰しもが幸福になりたいや、喜びを味わいたいと思うもの。
ただ悲劇のヒロイン症候群の女性たちは、些細な幸せでも不安を感じたり、さまざまな心配をしたりします。
自分が幸せになるわけは無い、そんな感情が心の底にあり、訪れた幸せが怖くなって自ら手放してしまうことすらあります。
| 3.褒め言葉の一つ、嫌な気持ちなどにはまったくなりません
可哀そうを褒め言葉だと感じるということ。普通の人間は可哀そうなどと言われると、気分を害し嫌な気持ちになるもの。
これが可哀そうと思われるなんて嬉しいと、反対に捉えてしまうのが悲劇のヒロイン症候群の女性たちです。
この可哀そう自体が自分自身への、褒め言葉の一つだと思っているので、嫌な気持ちなどにはまったくなりません。
| 4.周りは鬱陶しさを感じてしまう、悲劇のヒロイン症候群
周りの人たちに同情して欲しいということ。何故、悲劇のヒロインになってしまうのかというと、そもそもの理由は同情の言葉が欲しいというもの。
不幸な話をするのは自分の事を気にかけて、優しく心配して欲しいという気持ちの現れです。
ただ不幸のアピールが異常に多いケースでは、正直周りは鬱陶しさを感じてしまうのが、悲劇のヒロイン症候群とされる女性。
悲劇のヒロイン症候群とは何かを知っておくことが大事、その特徴面
| 1.膨らませないと不幸話が盛り上がらず、人の気を引けない
不幸話を膨らませるということ。悲劇のヒロイン症候群の女性たちは、自らの不幸せな話をよくしますが、実際よりも大きく誇張しているケースが多いもの。
実際にあった実話の倍は可愛いもので、時には通常の数倍にまで話しを広げる特徴があります。
そこまで膨らませないと不幸話が盛り上がらないし、他人の気を引けないと考えています。これは幸せ話ではなく、不幸話を盛るのが注意点。
| 2.自身より不幸な話をしている女性がいると強く嫉妬します
人の不幸話は許せないということ。自慢話を競い合う人がいても、悲劇のヒロイン症候群の人たちは全く気にならないもの。
それよりも人の不幸話を許容できないのが特徴で、自身より不幸な話をしている女性がいると強く嫉妬します。
対抗するように自らの不幸話を始めますが、より可哀そうなのは自分で不幸の中の一番、そんなところを目指しています。
| 3.悲劇のヒロインは、お構いなしに不幸話を話し続けます
不幸自慢をするということ。前述の続きになりますが、我が家はとても貧しい、こんな言葉は必ずしも自慢できるものではないもの。
貧乏自体が恥ずかしい事ではありませんが、自慢するものでもありません。
しかし、悲劇のヒロイン症候群の女性となると、こんなことを自慢話のように得意気に喋ります。
聞かされる周囲はどんな反応をしたら良いか困りますが、悲劇のヒロイン役の最中の女性は、お構いなしに不幸話を話し続けます。
| 4.涙を流す事で周りを巻き込み同情されたい、そんな気持ち
女優のように涙を流せるということ。ドラマや映画に出演している女優は、悲しい気持ちに感情を移入して、自在に涙を流す事ができるもの。
悲劇のヒロイン症候群の女性たちは、こんな女優みたいな才能を持っているのが特徴で、演技が上手いわけではなく涙を流すことは得意です。
悲劇の話に感情移入しているわけでもなく、涙を流す事で周りを巻き込み同情されたい、そんな気持ちから流す涙です。
自己憐憫感情と呼ばれることもある、悲劇のヒロイン症候群の克服方法
| 1.疲れ果てた感情に付け入ろうとする人物に利用される危険
手当たり次第にネット上で発信しないということ。辛い経験をしたとき、本当の気持ちを口にするのは悪いことではないもの。
ただ、ネット上で心情を打ち明けるのなら、同じ経験をした人の参考にして欲しいなど、明確な目的を持って書くこと。
吐き捨てるように自己憐憫感情を出していくと、次第に優しい言葉を掛けてくれる人たちも疲弊し、疲れ果てた感情に付け入ろうとする人物に利用される危険も。
| 2.効き目がある、1日1回ありがとうの言葉を意識して使う
感謝の心を肝に銘じるということ。悲劇のヒロイン症候群の克服方法で効き目があるのが、1日1回ありがとうの言葉を意識して使うというもの。
これを意識すると、一日の間で感謝することを探すようになるので、細かなことにも注意する癖が付いていくようになります。
他人の気持ちや立場に自然と意識を向けるようになり、自分自身に意識が集中し過ぎることを防止してくれます。
| 3.自己分析は良いことですが、過去を変えることはできない
過去を気にしないということ。過去を振り返れば振り返るほど、思えばあの時などと自己憐憫の感情は肥大化するもの。
過去を振返り自己分析することは非常に良いことですが、過去そのものを変えることはできません。
過去の感情を入れてしまうのが自己憐憫の特徴ですが、そうしたことのないよう注意することがポイント。
悲劇のヒロイン症候群は年齢に関係ないもの、悩まない上手な接し方
| 1.悲劇のヒロインを気取っている女性には、何でも話せる人
本気にしないで、関わらないということ。どうしてもの場合の接し方は、問題にしないでなるべく距離をとるというもの。
親身になり話を聞いてしまうと、悲劇のヒロインを気取っている女性には、何でも話せる人という認識になります。
そうした後、距離をとると意地悪されたと、不幸話の恰好の話しの種になるので、接し方としては関わらないことが一番です。
| 2.ただ聞いて欲しいだけなので、話半分で聞いている振りを
話は適当に聞き流すということ。悲劇のヒロインを気取っている彼女たちの、不幸な話を聞く度に気落ちするもの。
もし不幸自慢が始まって、聞かなくてはいけない状況に陥った場合は、適当に聞き流す方がベター。
不幸話にはさほど意味はなく、ただ聞いて欲しいだけなので、話半分で聞いている振りをします。
| 3.不快な気持ちにさせないよう、上手く話をそらして違う話
上手に話をはぐらかすということ。悲劇のヒロインを気取る女性は、自己中心的な面だけでなく、寂しがり屋のところがあるもの。
寂しいので同情して欲しく、自らの話を真摯に聞いてくれる人に対し、積極的に不幸自慢を繰り返します。
こういう相手には、不快な気持ちにさせないよう、上手く話をそらして違う話題の会話をします。
| 4.何でも言い合える関係なら、不幸話は聞きたくないと断る
不幸な話は聞きたくないと断るということ。悲劇のヒロイン症候群の人と何でも言い合える関係なら、不幸話は聞きたくないと断るのも一つの対策。
不幸話は周囲の関心を引くことがなので、不幸話に興味がないと知らせて、始まる前に止めて貰います。
不幸な話しを続けてもイメージアップにはならない、周りの信用も失うということを、優しさを持って伝えます。
まとめ
耳目を集めたがる女性の性質を示すもの。ここでは、悲劇のヒロイン症候群を診断チェック、要因と悩まない上手な克服法を紹介しました。その折には、ぜひお役立てください。
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