長い人生の中で誰しも一度は嵌まり込むことがあるものが、いわゆる負のスパイラルと呼ばれるもの。負のスパイラルの意味合いはと言えば、文字通りマイナス要素を指していて良くないこと。
スパイラルは螺旋状を表わしていて、連鎖的に継続していくという意味で使われています。
なので、マイナスな出来事が連鎖的に続いていったり、不幸な災難が立て続けに降りかかるといった意味合いを表している言葉です。
負の連鎖の渦の中に引き込まれている状態なので、そこから脱出できず逃れられない、延々と続くこう着している状況です。
これは思考回路も同じで、否定的な思考や発想が生まれたかと思うと、それを起点にネガティブなことが更に沸き起こるのも、負のスパイラルのもう一つの姿。
ここでは、どうして人間はこのような状態に陥る、負のスパイラルを断ち切る方法を紹介しています。
自らを助けようとする行為が逆効果かも、負のスパイラルに陥る原因面
負のスパイラル意味は前述しましたが、反対語はというと好循環。負のスパイラルの対義語はなかなか見つかりませんが、一応数学的に正のスパイラル。
心理学的に言えば、人は何か悪いことが起きた際、解決に向かうため過去の自身の体験を検索する性質があるもの。
実際は過去を分析しても、現在自分がどんな状態なのかは分からないので、いつまでも負のループから抜け出せません。
原因を突き止め自己分析することが、負のスパイラルに陥る前にできる事かも知れません。
| 1.人と上手く折り合えないと、ネガティブ感情が沸き起こる
人間関係が悪化するということ。人が生活していく中で、切り離せないものの一つが人間関係で、その悪化は負のスパイラルの入口ともいえるもの。
周りの人々との関係性が良いと、自分は必要とされていると感じ、幸福感が大きくなります。
逆に、人と上手く折り合えないと、自分のどこが駄目なのかなどと、ネガティブ感情が沸き起こり、何をしても空回りすることに。
| 2.出費が嵩んだりして金銭的に不安を感じ、負のスパイラル
金銭面に不安があるということ。人間はお金の面で余裕がないと、同じ様に心の余裕も失ってしまうもの。
収入が少ないのはもちろん、出費が嵩んだりして金銭的に不安を感じると、負のスパイラルに嵌まりやすいのです。
収入を得るため無理に残業代を稼ごうとした結果、疲労で身体を壊した挙句、働くことができなくなって収入が減るという笑えない話もあります。
| 3.辛い出来事が積み重なった、自分は全てから見放された
思い込みが激しいということ。物事に対して思い入れが激しく、自らの考え方が正しいと決めつけることも、負のスパイラルから飛び出せない原因の一つ。
辛い出来事が積み重なった場合、自分は全てから見放されたというような気持ちがします。
更に、周囲の人々は自分を嫌っているに違いないなど、本当かどうかも分からない激しい思い違いから負のスパイラルに。
| 4.人間は自らが発言した言葉通りに動かされていくものです
否定的な発言をするということ。言葉には魂が宿るとされるように、人間は自らが発言した言葉通りに動かされていくものです。
これが良い面は全くイメージできず、自分は駄目人間をはじめ、毎日が詰まらないやあの人は苦手など、否定的な言葉が口癖になっているもの。
こんな言葉を口にしていると、負のスパイラルに陥る原因だけではなく、周囲の人たちに悪影響を与えてしまいます。
| 5.仕事上での問題を気にしてしまいがちで負のスパイラルに
仕事で問題があるということ。会社で失敗したり、思うように通らない企画があるなど、仕事が上手くいかないと、普段の生活にも支障がでるもの。
もやもやした気持ちを切り換えることができず、何日も考え込んだり落ち込んんだりしていると、胸の内が休まる暇がありません。
普段から真面目で妥協しない性格の人ほど、仕事上での問題を気にしてしまいがちで負のスパイラルに。
負のスパイラルで知っておくこと、基本的に日本人が陥りやすい心理面
| 1.頭の中にネガティブ思考がある、嫌な事を引き寄せるもの
ネガティブ思考が全面にあるという心理。負のスパイラルに嵌まりやすい人に最多と思われるのがこれで、ネガティブな考えが引き寄せてしまうというもの。
嫌な事があると人は共感して貰いたいとか、同情して欲しいのか、周り人たちに口にしてしまうことが珍しくありません。
また頭の中には、自らを慰める材料やフォローしてくれる人物も存在しないので、徹底的に酷評することにも繋がりかねません。
オカルト的で信じられないところもありますが、頭の中にネガティブ思考があると、嫌な事を引き寄せるもの。
| 2.休日返上が美学ともなっている日本では、非常に珍しい
無理をしてしまうという心理。日本人というのは基本的に我慢強いとされ、頑張りが過ぎたりと無理をしてしまう人種とされるもの。
この無理をしてしまうこと自体で疲労が溜まり、それが失敗を呼び込むことで、後戻りできないところまで発展するという負のスパイラルに。
本来であれば、ここで休息を取るのが人間の自然な反応ですが、休日返上が美学ともなっている日本では、それをする人は非常に珍しいと言えます。
なので疲れがとれる訳でもなく、それに伴い集中力低下を招き失敗をする、そんな負のスパイラルに陥ることに。
| 3.同じ場所で、フラッシュバックしてしまう切っ掛けになる
過去にこだわり過ぎるという心理。過去の失敗など、いわゆるしなきゃ良かったことを、何時までも思い返しては思い悩むことがあるもの。
そうやって思い返すことで、なおさら記憶に刻み込まれ、その出来事があった場所や同じシチュエーションで、フラッシュバックしてしまう切っ掛けになります。
避けるだけならいいですが、他人に押し付けたり、適当な理由を見つけて逃げてしまう、そんなことにもなりかねません。
こうした過去にこだわり過ぎるという面は、負のスパイラルへと陥る理由として代表的なものの一つです。
| 4.基本的に個人の裁量でどうにかなるものではありません
取り返そうとする心理。失敗を取り戻そうとするのは、向上心があり決して悪いことではありません。
ただそれは、取り戻せるものであって、取り戻せないものは対象ではありません。
取り戻せないのですから、取り戻そうと頑張っても仕方がないのです。
その判別や判断が出来ない場合、いつまでも取り戻せないものを取り返そうとする、そんな負のスパイラルとなってしまいます。
良い事や悪い事というのはその場のタイミングであり、基本的に個人の裁量でどうにかなるものではありません。
| 5.地道に積み上げた努力と幸運が重なって得られるという
大きな幸せや成功を掴もうとする心理。人は誰しもなるたけ大きな成功や幸せを掴もうと、躍起になって努力しているもの。
なので付近に転がっている小さな幸せや小さな成功はどうでもよく、より大きなものに目が眩んでいることが多くなります。
ただこれこそが負のスパイラルに陥る要因の一つで、大きな成功や幸せばかりを追い求めることが、逆に不幸を招いていると意識しなくてはいけません。
何故なら大きなものは簡単に手にできるものでなく、地道に積み上げた努力と幸運が重なって得られるという、そんな要素も決して少なくないからです。
早速今日から試してみたい、負のスパイラルを断ち切り脱出する方法
| 1.一人暮らし等で自由がきけば、引っ越しするのも心機一転
環境を変えてみるということ。人間関係を整理してみたり仕事を変えてみたりと、身の回り環境を変えることは負のスパイラルから開放される切っ掛けになるもの。
原因や要因が人間関係や仕事ということなら、その環境を変えてしまうことがベター。
リフレッシュは部屋の模様替えなどでもできる上、一人暮らし等で自由がきけば、引っ越しするのも心機一転。
| 2.運動不足になると体が重く感じると同様、気持ちも重く
運動をすることでストレス発散ということ。負のスパイラルに嵌まりりかけていると感じた場合、身体を動かしてストレス発散するのも一つの方法。
適度に身体を動かしていなければ、生活習慣が悪化して、身体は言うに及ばず普段の生活もだらしないものになります。
運動不足になると体が重く感じると同様、気持ちも重い気分になります。運動をして日頃の鬱憤を発散。
| 3.プラスの事を意識しながら暮らしを送る方がよりベター
良い物事にだけ意識を向けるということ。人間は日々の暮らしの中で、良い物事より悪い物事に意識を向けてしまう傾向にあるもの。
負のスパイラルから脱出するには、マイナスな事よりプラスの事を意識しながら暮らしを送る方がよりベター。
眼の付け所を変え、暗い事柄よりも明るい事柄を積極的に見て、小さな幸せを探す癖をつけるようにします。
| 4.このことだけでも、負のスパイラルからいち早く抜け出す
新しいことを始めるということ。目新しい事柄に取り組むと、いつもと異なった新鮮な気持ちや胸躍る気分になるもの。
このことだけでも、負のスパイラルからいち早く抜け出すことができます。
行動を変えることにより、新しい発見があったり、別の観点から自分を見つめ直したりでき、気付いた時には負のスパイラルの外にいることに。
| 5.失敗することを恐れなくなり、負のスパイラルから脱出
過去の過ちから学び次に活かすということ。ミスは誰にでもあるもので、ポイントは同じミスを繰り返さないよう、原因と対策を考えること。
過去の過ちの経験を活用して行動ができれば、さまざまなミスも自身の人生のプラスになるもの。
こんなプラス思考であれば、自らの成長に繋がる上、失敗することを恐れなくなり、負のスパイラルから脱出。
まとめ
文字通りマイナス要素で良くないこと。ここでは、どうして人間はこのような状態に陥る、負のスパイラルを断ち切る方法を紹介しました。その機会には、ぜひお役立てください。
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