日々の生活の中で、えこひいきに出会うこともあるもの。同じような行為のつもりでも、特定の人物だけを特別扱いされると、されない側には、不公平や差別と映り、心持ちが良いものではありません。
えこひいきする人を煽て上げるほど、されない人はひとりでに一つ下の人間ということになります。
これは消極的な攻撃にも例えられ、まるでお前は駄目な奴と無言でアピールしているようなもの。
職場での上司や学校での先生など、立場が上の人に依怙贔屓する人がいた場合は困りものになります。
人間なので好き嫌いがあるのは仕方がありませんが、特に上司である問題になれば頭を悩ませることに。
ここでは、どちらかと言えばされる側に回りたいもの、メンタル面のえこひいきの特徴を紹介しています。
理解しておきたい、決してよいイメージはない依怙贔屓する人の心境
| 1.世の中は勝ち負けがある、自分の物差しで事柄を図ること
白と黒に優劣をつけるのを好む性格ということ。どんなことにつけ優劣をつけがちな人は、心境的にえこひいきをするようになるもの。
世の中は勝ち負けがあると思い込んでいて、本人も勝敗を意識して過ごしてきた見込みが高いということ。
自分の物差しで事柄を図る時が多くあり、自己中心的なところも見受けられます。
なので、自身が人として優れているなどは、考えたこともありません。
| 2.えこひいきする人の典型的なタイプで、好き嫌いが苛烈
依怙贔屓をする心理には、好き嫌いが際立った性格が要因で働く事例もあります。これはステレオタイプなえこひいきする人で、好き嫌いが苛烈なだけなのに、人により態度を振り分ける自らをすごい人物と勘違いすることに。
上司の立場では、特定の部下などを褒め称え、周囲の人が嫌悪感を覚えるほど可愛がります。
問題となるのはこの依怙贔屓をする側から見て虫が好かない場合、疎外される可能性があることです。
| 3.決して悪気はなく、自信のない人を救いたいという考え方
えこひいきをする人は、嫌いなタイプの人ばかりではありません。中には、とても心根が優しい性格の人もいます。
この様な上司の人たちに考えられることが、自信のない人を救いたいという考え方。
例をあげると、彼女は大人しい性格なのに、先の会議では一生懸命思を伝えていたなどと、部下のことを良く観察しています。
こんな人の依怙贔屓は無邪気で、本人はただ褒めているだけのつもりです。
| 4.使い分けた接し方、自分と肩を並べる相手にもえこひいき
心情的にえこひいきが烈しい人は部下だけでなく、標的に同僚を選ぶ場合もあります。
上司や目上の人という立場ならまだしも、自分と肩を並べる相手にまでえこひいきをし、使い分けた接し方をするケースがあります。
これは出世欲が強いタイプの特徴で、よく観察してみると偉そうな態度が分ることに。
これは自己肯定感の欠如が原因で生じるもので、自らの自信がないことに繋がります。
単純に判りやすい性格ですが、なるべく深く付き合うのは避けたいもの。
| 5.えこひいきをする人、他の人も頑張らせたいという考え方
意図的にえこひいきの状況次第で、対抗意識や闘争心を働かせようとする事例もあります。
頑張っている人を褒め称えれば、その人は嬉しく思うのは当然のことで、さらに周囲も、そのことによって闘争心が湧き起こります。
えこひいきをする立場にとっては、他の人も頑張らせたいという考え方から。
ただ人に努力をさせようとする独善的な面は、周囲には迷惑をとされる可能性もあります。
えこひいき状態の特徴を注視すること、上手い立ち回りに繋げる方法
| 1.相手のことを知っていたり、自らのことを理解して貰える
えこひいきされる側の人は、コミュニケーションが上手な人が多いのも特徴の一つ。毎日の挨拶をはじめ、仕事の報告や他愛もない世間話など、コミュニケーションを頻繁に取る人は好感が持たれやすいもの。
日頃から、さまざまなことを話していて、相手のことを知っていたり、自らのことを理解して貰えると親近感や愛着がわきます。
こうしたことは、いざという時のえこひいきに繋がります。
| 2.依怙贔屓、自らを立ててくれる相手の好感度が上昇する
えこひいきの立ち位置となっている人は、相手を立てるという特徴も持っています。特に社会的な立場が上の人や、劣等感が強いタイプは、自らを立ててくれる相手の好感度が上昇するもの。
例え正論であっても、自らの立場を失くす相手には、反感を持ちます。
相手を褒めたりおだてたり、感謝や空気が読める、相手を立てる人は、可愛がられ依怙贔屓されます。
| 3.必ずしも美男美女が、えこひいきされるものとは限らない
えこひいきされる人の特徴の一つに、好感が持てる容姿があります。そういう意味で、美人やイケメンは得な感じ。
ただ、人には好みというものがあり、必ずしも美男美女が、えこひいきされるものとは限りません。
依怙贔屓する側が、親しみや安心感など、好感を抱くかどうかによります。外見を変えるのは困難ですが、最低限不潔な印象を与えないようにします。
| 4.さり気なくアシストできる相手には、信頼を寄せるもの
えこひいきされる側の人には、気が利くという特徴もあります。相手の置かれた事情や気持ちを察して、さり気なくアシストできる相手には、信頼を寄せるもの。
でもそれはどこまでも、さり気なくがポイント。アピールを激しくしたり、人がいる中で相手の失敗やミスを指摘するのは逆効果。
相手の立場に寄り添い、相手のためにさり気なくサポートできることが重要なことです
| 5.指示通りに働き期待通りの成果を出した相手、好意を抱く
相手の期待に沿うということも、依怙贔屓される人の特徴の一つ。自ら出した指示通りに働き、期待通りの成果を出した相手には、好意を抱きます。
これは信頼してくれていることや、自らの判断は正確だったと思えるから。
なので、そういった相手には、自分に逆らわないや、任せれば安心という印象を抱き、えこひいきしたくなります。
ぜひ覚えておきたい、職場にえこひいきをする上司がいるときの対処法
| 1.自分の意見、えこひいきを受けている同僚を通して伝える
えこひいきを受けている同僚とは、仲良くしておくということ。羨ましい目で同僚を見てしまいがちですが、仲良くした方が断然メリットがあります。
えこひいきする上司に対して自分の意見を伝えるケースでは、えこひいきを受けている同僚を通して伝えること。そうすると、回りまわって自分の意見が通りやすくなることに。
| 2.心から素直に素敵だと思うところを探す、お世辞ではない
依怙贔屓する上司に対して、無理矢理に気に入る行動をとる必要はありません。どんな上司でも一つやふたつは良いところもあるもの。
お世辞というものではなく、心から素直に素敵だと思うところを見つけるようにします。
さらに一人や二人は頼りにしている人もいるもので、そんな良いところをゲーム感覚で探してみると、いつの間にか嫌な人から、ちょっと憎めない人程度に印象が変化するもの。
| 3.えこひいきされる側に、上司が好意を持つ人物を演じる
自分が贔屓される人に立場を変えるということ。えこひいきする上司自体を、簡単に止めさせることはできません。ならば自分をえこひいきされる側に変えていきます。
その上司が好意を持つ人物を演じること。えこひいきをする上司の個性を分析し、こんな風に接すれば気に入られると、仮面をかぶって対します。
卑怯なようですが、これも世渡りの一つと割り切ります。
| 4.上の地位の人、えこひいきが酷くて困っていますと訴える
えこひいきの度が過ぎ、我慢できない場合。上司に対し直談判することで、改善されることもあります。
直らない場合は、えこひいきする上司より、さらに上の地位の人に、えこひいきが酷くて困っていますと訴えるのがベスト。
なを、訴えるときは自分一人でなく、えこひいきを目にして嫌な思いをしている人たちを集めます。
そして現実にあった出来事などを取りまとめ、レポートなどにして提出すると効果は抜群です。
まとめ
特定の人物だけを特別扱いすることも。ここでは、どちらかと言えばされる側に回りたい、メンタル面のえこひいきの特徴を紹介しました。その折には、ぜひお役立てください。
こちらもご覧ください。