日常生活を過ごしていると、無力感にさいなまれることもあるもの。
無力感を覚えるというのは、これまで頑張ってきたことが実らなかったり、自分は空っぽだと感じたり、得意なこともなく自らに値打ちを感じなかったり、何をしても無価値に感じるなど、空虚な諦めた気持ちになること。
更に、状況を自らコントロールできないことが続けば、心中の抵抗力が弱まり無力感を感じたりもします。
これは他人の期待に応える熱の入った人物や、努力家や頑張り屋などに多いかも知れません。
なので、自分の個性を見失い希望が持てなくなるのは、一度くらいは誰もが抱いたことのある感情の一つです。
ここでは、無力感に苛まれる理由を知ること、スピリチュアルも含めた対処方法を紹介しています。
無力感とは何処からくるのかを考えること、知っておきたい原因と特徴
| 1.否定される環境に身を置いていると、無力感に陥りやすく
いつも否定される環境にいるということ。他人から自身を否定される環境に身を置いていると、無力感に陥りやすくなるもの。
例を挙げると、上司からお前は駄目な奴だとか、使えないなどのネガティブな言葉を掛け続けられているなど。
ほかにも親から過度の期待を受け、テストが高得点でも満点でないからと怒られたり、配偶者から些細なミスまで細かく指摘され、感謝されることがないなど。
こんな状況に身を置いていると、どう頑張っても現状は変わらないと感じ、無力感に苛まれます。
| 2.程度によっては精神医学上の精神疾患の一つともされる
何事も完璧にしたいということ。何事も完璧を目指すのは素晴らしいと思いがちですが、 心理学的に言えば完璧主義は余り良いものでありません。
完璧主義者とは心理学的に見ると、過剰に高い目標設定をして、自らに厳しい自己評価と万全の努力をする人間。
これは他者からの評価を異常に気にする性格で、程度によっては精神医学上の精神疾患の一つともされることもあります。
こういった完璧主義者は、ありもしない完全を追求しては失敗を繰り返し、やがて無力感に陥ってしまいます。
| 3.細胞の新陳代謝をはじめ体内の老廃物の浄化、免疫力向上
生活リズムが乱れているということ。実際上の生活習慣の乱れも、無力感を覚えることに大きな影響を与えているもの。
とくに重要になるのが睡眠時間で、人間は睡眠中に脳のメンテナンスを行っていて、細胞の新陳代謝をはじめ体内の老廃物の浄化、免疫力の向上など心身を健康に維持しています。
なのでシンプルに睡眠不足に陥るだけで、集中力がなくなるほか、イライラしたり、やる気が出なくなったりすることに。
この身体の不調を感じることは、無力感が沸き起こる引き金になってしまいます。
| 4.いじめや虐待に遭って、信頼していた人物に裏切られたり
過去に強い人格否定のトラウマがあるということ。過去の時点で、いじめや虐待に遭っていたり、信頼していた人物に裏切られたりというがあるというもの。
ほかにも、配偶者や恋人からモラルハラスメントなど、人格否定をされ続けていたも範疇に入ります。
こういった人は潜在的に、自分は何をしても無駄とか、認められることはないなどと考えてしまう傾向にあり、無力感に苛まれやすくなります。
なので、歩んできた人生を振り返ることもポイントの一つ。
| 5.漫然とした自信しかないと、打ち砕かれてしまうことに
成功体験が少ない上、自己肯定感が低いということ。困難な状況に出会っても、現状を必ず回避できるという自信を持っていると、無力感は感じないもの。
この際、自らに幾つかの成功体験があり、しっかりとした根拠に基づく自信があれば問題ありません。
ただ成功体験が少ない上、漫然とした自信しかないケースでは、その自信もすぐに打ち砕かれてしまうことに。
そんなことになると、困難な事柄にはまったく歯が立たないと感じられるので、無力感が沸き起こってきます。
覚えておくと役に立つこと請け合い、無力感に苛まれた時の脱出方法
| 1.最初のうちは本当に小さな目標から少しずつクリアする
達成可能な小さな目標を設定し、実行するということ。余りに大きな目標を目前にすると、自分には無理などと諦めてしまいやすくなるもの。
しかし、そのハードルを低くして、小さな目標設定にすると、達成するのが簡単に感じられ、取り組んでみようと思えてきます。
そうした小さな目標に向け実行し、達成する経験を積み見上げるむことで、自分はできるという気持ちを高めることが。
この達成するという経験そのものに意味があるので、最初のうちは本当に小さな目標から少しずつクリアしていくことが大切。
| 2.出来た事や成長した事に目を向ける、自己肯定感が高まる
自己肯定感を育むということ。無力感を感じるのは、前を向いていた気持ちの行先が、一時的に失われたと考えてみることが重要。
生涯をみると、何もできていないとか、まったく成長していないということはあり得ません。
自らを責めることなく、先ずは有りのままの自分自身を、受け入れる力を育んでいくことが大事なこと。
出来なかった事に目を向けるのではなく、出来た事や成長した事に目を向けることで、自己肯定感が高まり無力感が改善されます。
| 3.成功体験は自らのものでなくても、知ることで自信になる
成功している人に会うということ。、実際に成功している人物に会うことで、同じ人間でここまで出来るんだという気持ちになるもの。
何故その人は成功できたのか、どういう努力をしたのかということに意識が向くと、自然と自分自身も取り入れてみようと思えます。
必ずしも成功体験は自らのものでなくても、詳しく知ることで自信に繋がっていきます。
会ってみたい人物のイベントや、好きな本の著者の講演会などがある際は、積極的に参加してみることがポイント。
| 4.環境自体に要因があるということが判明、無力感は緩和
環境に原因がないか調べてみるということ。無力感を感じるのはそもそもストレスが多い状況に、長い期間置かれているというもの。
なので、その環境自体に要因がないか、一旦立ち止まり考えてみることがポイント。
親のしつけが厳しいとか、理不尽にいつも怒ってばかりの上司がいるなど、そもそも環境自体に要因があるということが判明するだけで、かなり無力感は緩和されます。
また、環境が変われば自分もできるというイメージが広がると、今まで無気力になってしまっていたことの再出発になることも。
| 5.自分には出来ると口にする事で、本当にできそうな気分に
思考の癖をチェンジするということ。どんなことを思うのも自由なら、他の人になったつもりで、大胆に思考を変化させてみます。
なりたい自分自身をセルフプロデュースすれば、胸が踊り心が軽やかになっていくのが感じられるはず。
何もできないと思っていると、不思議と何もできない理由を脳が探すもの。
この機能を利用して、自分には何ができるのか、という風にシフトチェンジしてみます。
言葉は言霊(ことだま)と、古くから日本人に信じられています。なので自分には出来ると口にする事で、本当にできそうな気分になります。
未来を見据えて知っておきたい、スピリチュアルな視点から探る無力感
| 1.痛みも取り出せないのは、物質ではないので当たり前と
見えないものの存在を感じるということ。見えないものには重要なものが多くあり、物質としては存在せず測定できないものが生命。
ある小説に人間が死んだ際、人体の質量変化を極精密に測ることで、生命の神秘を探ろうとするシーンがありました。
死んだ瞬間に極微量に質量が減る、そんな仮説が理由。生きている状態と死んだ後の状態は確かに違い、生命を単独で取り出せない上、同様に死だけを取り出すこともできません。
もちろん、愛も取り出せないし、痛みも取り出せないのは、物質ではないので当たり前という意見も。
同様に無力感も取り出せないので、スピリチュアルな視点から探ることが重要。
| 2.脳が精神的な防御のため記憶を封じ込めてしまうことも
唐突に強い無力感に襲われることもあるもの。自分は何と無力なのかと、自己嫌悪にもなります。
特に理由が思いつかない場合、本当に辛いことが起こると、脳が精神的な防御のため記憶を封じ込めてしまうこともります。
なので、無力感を感じたときは、例え一瞬でも辛いことから気を紛らわせる、何かにすがるしかありません。
束の間の快楽で構わないので、楽しいと感じることがあるうちに没頭することが、スピリチュアルな視点から生きるために前向きなこと。
| 3.憂鬱なときには耳に痛い、ネガティブな印象を受けるもの
相対化と不一致の増幅ということ。退屈を紛らわせていても、それはそれで疲れてしまい、ずっと続けることはできないもの。
そこで再び悩み込まないように、スピリチュアル的に面白可笑しい方向に持っていくという対処法があります。
例を挙げると、状況や現実、成果、能力などという言葉は、すべて憂鬱なときには耳に痛い、ネガティブな印象を受けるもの。
これに対応して不一致な言葉を使い、曖昧力や躊躇力など、社会に迷惑をかけない内輪の範囲で不真面目に使用します。
| 4.現実に力があるかないかということを現す言葉ではない
ドーナツの穴を考えるということ。ドーナツの穴が存在しないということになれば、当然ドーナツというものには穴がないということになるもの。
真ん中に穴が開いている状態が、ドーナツの定義であれば、穴がないお菓子はドーナツではないということに。
それでもドーナツについて、穴があるという表現は不自然な感じはしないもので、非常に意義のある特徴の一つ。
無力感というのも感情を指す言葉であり、現実に力があるかないかということを現す言葉ではありません。
スピリチュアル的な心のあり様が重要。
| 5.防衛本能の機能の結果、実体はあるものの計測は出来ない
オーラから見える感情の対処法ということ。スピリチュアルな視点から、他の人のオーラを見ることができる気質の人物も世の中にはいます。
心の痛みを例を挙げると、普通の人は心で感じ取るしかないもの。
もちろん目には見えないので、痛みを感じる力というのは感性であり科学ではありません。
無力感というのも目では確認はできず、悲しみや孤独に怒りなどの感情を耐えて、抑え続けていくことにより行きつく諦めの感情。
人間の心の防衛本能が機能した結果として行きつく感情で、もちろん実体はあるものの計測は出来ません。
まとめ
自分の個性を見失い希望が持てなくなる。ここでは、無力感に苛まれる理由を知ること、スピリチュアルも含めた対処方法を紹介しました。その機会には、ぜひお役立てください。
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