巷で聞く言葉に生き様というものがあるもの。この生きざまという言葉は広辞苑に採用されたのも近年ということで、死に様から生まれた新しい言葉。
つまり現代の造語で、意味合いとしては生きようとするありさまや、なまなましいまでの生き方となっています。
もちろん生き様は死に様と同じように思い描く人物は、歴史上で大活躍した勇猛果敢な著名人であったりします。
また現実的な社会生活で通常の価値観とは違い、自由気儘に生きる人の生きざまはかっこいいとも。
ほかにも恵まれない立場で必死で生き抜こうとする人物の姿勢は、生き様として同様の境遇にいる人には大きな励みになっています。
成功したなどは関係なく、たった今の瞬間に生き抜こうとしている様子が、勇気と希望を与え誰かを助ける一助にも。
ここでは、生き様は顔に出ると言われることも、歴史上の人物に学ぶその意味合いを紹介しています。
歴史の人物像に学ぶその意味合い、生き様は顔に出ると言われることも
天下一の傾奇者と呼ばれた人物が、前田慶次。一旦戦場に出れば鬼神のような働きを見せたとされる一方、
和漢古今の学問にも通じ、茶道や舞も堪能な一流の文化人と謳われた男の中の男。
漫画やゲームでも大々的に取り上げられ人気ですが、驚くべきことに戦国武将として見れば大成していません。
その前田慶次が何故注目されるかといえば、やはりその生き様や人生観に憧れるから。
その意味合いを学びましょう。
| 1. 生きるまで生きたら、後は死ぬだけだという意味ですが
生と死を常に意識しているということ。晩年に慶次が記したとされる無苦庵記には、「生きるまで生きたらば、死ぬるでもあらうかと思ふ」という言葉が。
もちろんこれは、生きるまで生きたら、後は死ぬだけだという意味ですが、この言葉に慶次の生き様があります。
後一歩の勇気が出ないという人には、このやりたいように生きろという前田慶次の言葉に後押しされることも。
| 2.ほかの大名から認められた存在だったのは言うまでもない
常識を笑い飛ばすということ。皆が畏怖する関白の豊臣秀吉の面前でも、小馬鹿にするような振る舞いをしてみせたという逸話があるもの。
常識を笑い飛ばし飄々と生きる前田慶次の面目躍如で、ほかの大名から認められた存在だったのは言うまでもありません。
秀吉も大きなところを見せ、天下の何処でも好きなだけ傾けばいいと、気に入り馬一頭を与えたそうです。
| 3.両軍からその寛大さに対し、称賛の声が起こったと言う
挑むという選択を楽しむということ。挑戦するには行動しないといけないので、嫌が応でも恐怖心と向き合う必要がでてくるもの。
慶次は伊達政宗軍との戦いで一騎打ちを申し入れ、出てきた武将は落馬をし気を失いました。
その相手に止どめを刺すことはなく、その思わぬ光景に両軍からその寛大さに対し、称賛の声が起こったと言います。
まさに挑戦自体を楽しんでいたということ。
| 4.前田利家への鬱憤晴らしに熱い風呂と偽って水風呂入れた
噂される男になれということ。良い男というものは、あの人物はこんなことしたらしいと、噂話が出るくらいで丁度いいものです。
慶次にも有名過ぎる水風呂事件という逸話があり、慶次が前田家を去る際、叔父である前田利家への鬱憤晴らしに熱い風呂と偽って水風呂入れたというもの。
歴史上の話なので真相は不明ですが、本当に悪いことじゃなければ何でもいいので、生き様を上げる手本にも。
| 5.自らの強さを磨いていくことが、生き様へと繋がります
圧倒的な強さを持つ努力をするということ。前田慶次が有名な傾奇者でいられた一番の理由は、紛れもなく圧倒的な強さがあったというもの。
慶次は前田利家の家臣になる以前に、茶道や文学を第一人者から学び、弓術や馬術は無論のこと、武芸十八般と言われる術をマスターしていたとされています。
現代の強さというのは心の強さをはじめ知識や能力かもが知れませんが、自らの強さを磨いていくことが生き様へと繋がります。
生き様の例文として残したいもの、将来に向けた前向きなその考え方
| 1.人の為などと言わず、始めから自分の為と言い動く生き様
自分の為に頑張るということ。人の為と書いて、偽りと読みます。なので人の為と言う人物は、結局は自らのために働いているという意味。
ならば人の為などと言わず、始めから自分の為と言い動く生き様が、同じ時代を生きる他の人の為にもなるもの。
| 2.良かったと言るのは、失敗しても成功しても両方が前進
人生は前進するか後悔するかということ。やりたい事をやらなかった時に人は後悔しますが、やりたい事をやり失敗しても、あまり後悔はしないもの。
失敗したけど、やっておいて良かったと言るのは、失敗しても成功しても両方が前進だから。
やらなかった人は何もなく、後悔だけが残ることに。
| 3.願う最後の言葉を口にできるよう、現在の生き様を大事に
最後に残す言葉ということ。亡くなる直前に、どういう言葉を残してこの世を去りたいか、そんなことも巷で言われるもの。
幸せだったや楽しかったのほかに、面白い人生だったというものもあります。
自らが願う最後の言葉を口にできるよう、現在の生きざまを大事にします。
| 4.それが分かれば人の為などとは言えず、すべてが恩返し
恩返しをするということ。自らが今までされてきた善意に思いを馳せると、今現在自分自身がしていることなど微々たるもの。
人の為などと口にする人は、自身がされてきた善意には気付いていません。
それが分かれば人の為などとは言えず、できることはすべてが恩返し。
| 5.真剣に生きている人は、将来や未来などの言葉を使わない
人生を大事にする人は、この瞬間を大切にするということ。真剣に人生を生きている人は、将来や未来などという言葉をあまり使わないもの。
それよりは、今だとか今日という言葉をよく口にします。
この瞬間が人生に多大な影響を与えているのを、肌で知っているから。今の生き様が人生を作ります。
| 6.社会に役立ち人々の生活を豊かにする、生き様に結びつく
生きた証拠を残すということ。生きた証を残すといっても、何も名誉や財産などを残すということではありません。
江戸時代の大工が建てた家は、200年以上に渡って人々の生活を支えています。
何処の大工が建てたのかは、今となってはわかりません。
ただこれは生きた証で、それは社会に役立ち人々の生活を豊かにする、そんな生きざまに結びつきます。
生き様とは何かに相通じるところもあるもの、いい男の覚悟と基準など
| 1.逃げ道などない、腹を括れるのが生き様に通じるいい男
腹をくくった男ということ。人生には直感的に、ここで逃げたら不味いと分る局面が必ずあるもの。
逃げることは簡単ですが、一旦逃げると大切なものを一つづつ失っていき、最終的にこれ以上逃げられないというところまで追い詰められます。
そうなる前に逃げ出さないようにするために、薄っぺらな逃げ道などない、そんな風に腹を括れるのが生き様に通じるいい男。
| 2.人生は己で責任を取る、そんな一貫性のある男は魅力的
一貫性のある男ということ。胸の内に太い軸足を一本持った男性に対しては、無条件な美学を感じるもの。
人が違う道を歩み始めようとするとき、必ずといっていいほど起こるのが、その場に止まろうとする側の抵抗。
いつまでも同じ場所で足踏みなどせず、自らの人生は己で責任を取る、そんな一貫性のある男は魅力的というもの。
| 3.本当の意味でいい男は、必要に応じいくらでも馬鹿騒ぎが
馬鹿になれる男ということ。真面目で柔軟性がない男より、お茶目な一面を見せたり人間臭い所がある方が、異性からも同性からも好かれることが多いもの。
スタイリッシュでそのスタイル故に馬鹿になれない男もいますが、それができないというのは裏を返すと自信のなさの表れ。
これに対して本当の意味でいい男は、必要に応じいくらでも馬鹿騒ぎができるもの。これは現代の生き様に通じること。
まとめ
生きようとするありさまや生き方など。ここでは、生き様は顔に出ると言われることも、歴史上の人物に学ぶその意味合いを紹介しました。その折には、ぜひお役立てください。
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