忘れっぽいということは、誰にでもあるもの。職場でも家庭内でも、できるだけ忘れずに滞りなく過ごせるなら、それに越したことはありません。
忘れっぽいのは病気という場合もありますが、実際は子供にしても50代にしても身の回りで良く起こることの一つです。
そもそも物忘れの原因に繋がる記憶力というのは、社会生活のさまざまな場面で必要とされるもの。
新規の取引先の名前と顔がなかなか覚えられなかったり、試験のため専門用語を暗記するなど苦労することも多くあります。
ただ忘れっぽい人は性格的にうっかりすることも多々あり、日常生活で不便をきたすことも。
ここでは、忘れっぽいのは病気かも知れない、現状を認識して治し方に繋げる方法を紹介しています。
忘れっぽいのは病気かも知れない、現状を認識して治し方に繋げる方法
| 1.毎日のように使う品物は、場所を決め必ずそこに置く習慣
定位置を決めるということ。物事を整理整頓できないと、頭の中までが支離滅裂になり脳の働きが鈍るもの。
デスク回りや部屋の中を片付いていない場合、整理整頓することが物忘れの防止に役立ちます。
毎日のように使う品物は、場所を決め必ずそこに置く習慣をつけると、あれどこいったということの改善に繋がることに。
| 2.明確に優先順位を決めることで無駄なく脳を活用できます
優先順位を立てるということ。人間の脳というのはそれほど必要がない情報を、何時までも記憶してはくれないもの。
忘れたくない情報のうち何が最重要で、どこに核心があるのかをきちんと把握することが大切。
大事なことややるべきことに対し、明確に優先順位を決めることで無駄なく脳を活用できます。
| 3.アラームを必要な時刻にセットし音で記憶を呼び起こす
リマインドやアラームを活用するということ。スマホやパソコンのリマインド機能などをフルに使用し、忘れっぽい自分を改善するというもの。
どうしても忘れたくない仕事上のことや作業などは、自分に向けて自動通知するように設定します。
何時もやり忘れたり頻繁に置き忘れるなどのことがあれば、アラームを必要な時刻にセットし音で記憶を呼び起こすのも効果的。
| 4.自らを責め過ぎるのは逆効果で、完璧を求める必要はない
神経質になり過ぎないということ。忘れっぽいのを繰り返し、ついうっかりを連発していると自らを責めたくもなるもの。
どうして覚えられないや、何故自分にはできないなど、とかく否定的な考えをしてしまうのが人情。
現状を認識し前向な考えを意識するのは大事なことですが、自らを責め過ぎるのは逆効果で、完璧を求める必要はありません。
| 5.情報を入れる場所が、今は頭の中にないのかも知れません
一旦頭の中を空っぽにしてみるということ。最近特に忘れっぽいという人は、自身が処理できる容量を超えている状態というもの。
一触即発の状況で新しい情報を入れる場所が、今は頭の中にないのかも知れません。
そんな時こそ焦って無用に考えてしまいがちですが、思い切って頭の中を空っぽにしてみるのが最適の手段かも知れません。
20代から見られる忘れっぽいということ、知っておきたい病気の兆候
| 1.重要でない、そんなことを思い出せないのは正常の範囲内
物忘れで日々の生活に支障が出ているということ。例を挙げると、仕事上の約束を忘れたり、毎日通っている道を迷ったりというもの。
但し、TV番組のタイトルや芸能人の名前など、日常生活に於いてさほど重要でない、そんなことを思い出せないのは正常の範囲内。
| 2.物忘れに気づき思い起こそうとしている場合、正常の範疇
忘れっぽくなったことを自覚していないということ。物忘れをしていることに気付かないで、話の中で辻褄を合わせようとするもの。
これも後になって物忘れに気づき思い起こそうとしている場合は、正常の範疇になります。
| 3.脳を使っていなかったり、頭部外傷などが原因で生じる
若年性健忘症ということ。20代から30代にかけて見られる記憶障害で、強いストレスをはじめ脳を使っていなかったり、頭部外傷などが原因で生じるもの。
脳神経内科や脳神経外科で、脳機能検査やチェックリストによる診断がされますが、未だ治療法はなく脳機能の訓練が有効とされています。
忘れっぽいのはうつ病に結び付くこともあるもの、覚えておきたい特徴
| 1.物忘れを繰り返すようなら集中できるようにしたいもの
注意力が散漫ということ。会話の最中に全く違うことを思い出し急に話題を変える、そんな人物は注意不足で忘れっぽくなりがち。
きちんと会話の内容を聞いていないので失敗をしたり、他のことに上の空になっていることが多くあります。
見方を変えれば関心が広く好奇心が旺盛とも言えますが、物忘れを繰り返すようなら集中できるようにしたいもの。
| 2.書いてある文字で覚えようとする、どうしても忘れっぽく
文字で覚えようとすること。目を閉じて頭の中にパンダをイメージすると、文字自体はではなく白黒のパンダの映像が浮かぶもの。
こう言う風に脳というのは、文字よりも映像や絵などのイメージの方が、優先的に覚えやすく思い起こしやすいようにできています。
なので何かを記憶する際、書いてある文字で覚えようとする人は、どうしても忘れっぽくなります。
| 3.最終的にそのことに対するモチベーションや集中力が減る
後回しにしがちということ。何時かやればとか後にしようなど、すべきことを先延ばしにすることもあるもの。
面倒臭がって後回しにすると、最終的にそのことに対するモチベーションや集中力が減ります。
更に当たり前ですが、記憶そのものが薄れていくのは時間の問題で、時間の経過とともに忘れることに。
| 4.物事を曖昧に捉えている、記憶も不鮮明になってしまう
浮き彫りにできないということ。重要な事柄を明確に把握できないことや、具体的なポイントを浮かび上がらせることができないというもの。
こういったタイプの人物は物事を曖昧に捉えているので、記憶も不鮮明になってしまうことがあります。
更にこんな人は身の回りの整理整頓も苦手で、デスク周りや自分の部屋も散らかっているもの。
| 5.チェックしないで進めたらミスが生じることもあるもの
見直さないということ。どんなに仕事が早く終わっても、チェックしないで進めたらミスが生じることもあるもの。
見直さない物事は記憶にも残りにくく、日を改めて大事なポイントを思い出せなくなります。
忘れっぽいのを横に置き、正確に仕事をこなすには急ぎ過ぎは禁物というもの。
忘れっぽいのは記憶とは関係ないかも?ワーキングメモリから見る原因
| 1.行動に必要な内容を覚えておく記憶は、ワーキングメモリ
一時的に心の中に留めておくということ。一度残せば消えないメモなどと異なり、心の中のメモは消えやすく、何処かに紛れやすいもの。
財布を取りに家に帰る場合、途中で知り合いに会って喋ったとして、財布のことはきちんと憶えていなければなりません。
このような、これから先の行動に必要な内容を覚えておく記憶は、ワーキングメモリと呼ばれています。
| 2.ワーキングメモリが、上手く働かないために起こることが
目標行動を可能にするということ。ワーキングメモリは財布を持ってくる、そんな注意書きをした心の黒板のようなもの。
忘れっぽいということは、行動をしている間に当初の目標を忘れてしまう、そんなことに起因していると考えられます。
これはワーキングメモリが、上手く働かないために起こることが多いということ。
| 3.行動しながら記憶しなければならないケースがほとんど
行動しながらのワーキングメモリということ。日常生活の中で非常に重要な役割をしているのがワーキングメモリで、行動とともにあるというもの。
日常のシーンは歴史の年表を憶えたり英語の綴りを憶えたりという風に、覚えることに集中するのでなく、行動しながら記憶しなければならないケースがほとんど。
財布を取りに帰宅しながら、約束などがあれば時間に間に合うかや、どうやって行けばいいかなど、実際にさまざまことを考えているもの。
このワーキングメモリの機能が、上手く働かないことで忘れっぽく。
まとめ
生活の様々な場面で必要とされるもの。ここでは、忘れっぽいのは病気かも知れない、現状を認識して治し方に繋げる方法を紹介しました。その折には、ぜひお役立てください。
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